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2017年12月13日 (水)

しょうせつ(45) 生霊の如き重るもの 著:三津田信三





≪あらすじより≫

奇っ怪な分身、“生霊”の目撃談が語り継がれる奥多摩の旧家、谷生家。それが現れるとき、当人に死の影が指すと恐れられる謎の現象である。同家を訪れた刀城言耶は、そこで不可解な復員兵の死に遭遇するのだが…。表題作他、全五編を収録した“学生時代の事件簿”と言うべき“刀城言耶”シリーズ第二短編集。






三津田さんの作品を読む時はいつも、要警戒なのである。


だって、だって…


やまるさん、ミステリーは大好きだけど、ホラーは苦手なんだもの!



大体いつも、ホラーな立ち上がり…まぁ刀城言耶さんの性質上、仕方ないのだけど。

じわじわ怖くなってきたところで、ミステリーへとシフト。ホッ。これで推理に集中できるぜ ( ̄ー+ ̄)


…と思ったら最後は嫌な感じのホラー残し!後味がツライ!

だから怖いって言ってるでしょうが 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


特に短編集の場合はこの傾向が強く、明らかにホラー寄り。夜は読めない。やまるさん、めっちゃビビりなので。



そんな風に毎度ビビらされながらも懲りずに買ってしまう…



文字通り、怖いもの見たさ、だよねぇ~ (*´Д`*)



2017年12月 7日 (木)

しょうせつ(44) 風は青海を渡るのか? 著:森博嗣





≪あらすじより≫

聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。
ハギリはヴォッシュらと、調査のためその峻厳な地を再訪する。ウォーカロン・メーカHIXの研究員に招かれた帰り、トラブルに足止めされたハギリは、聖地以外の遺跡の存在を知らされる。
小さな気づきがもたらす未来。知性が掬い上げる奇跡の物語。





「目にすれば失い、口にすれば果てる」


あら…?なんか聞いたことあるような…んでも気のせいかな?あの作品でこんなセリフがあったような気がするのだけど、マジで思い出せない。リアル勘違いかも。


まぁ上記は勘違いだったとしても…森博嗣さんの世界、その未来を描くWシリーズ。
ウォーカロン、マガタ博士、マンダラ…過去に聞いたワードが出てくるたびに、ちょっとにんまりしてしまうのと同時に、大きな時の流れを感じて切ない気持ちになったりする僕なのであった。


作品のシリーズを超えた横のつながり。そして遥か時を超えた縦のつながり。

つながった先の未来は更に広がりを見せる…そんな感想を覚える今回の作品。新たな世界の新たな場所で、新たなものに出会い、新たな謎が増えていく。広がってる真っ最中。


なかなかその全容が見えず、謎の解明もまだまだ先になりそうだ…という意味では、正直もどかしい気持ちが生まれてしまうところだが、見方を変えれば、それほどにスケールの大きいシリーズだという事だろう。
どういう形へ向かっていくのか、どんな収束を迎えるのか、現段階では全く見当がつかない ∑(=゚ω゚=;)


森さん独特の未来の世界観と、そしてかなり重ためのテーマのおかげで、Wシリーズ読む時はいつも不思議なテンションになっちゃいます ((w´ω`w))



2017年12月 5日 (火)

しょうせつ(43) リカ 著:五十嵐貴久




≪あらすじより≫

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。




出会い系~からの、ストーカー Σ( ̄ロ ̄lll)



怖いぜ 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



もっと若い頃に、当時広がり始めていた出会い系サイトに夢を馳せた事もあったけれど…まぁでもせいぜいドキドキしながら素敵な女性のプロフィールを閲覧する程度。実際にやり取りしたり、ましてや会ったりなんて、緊張し過ぎてとてもとても…。

ある程度歳を重ねてくると今度は、おそらくは出会い系サイトに潜んでいる(想像)であろう、悪意のある人に個人情報を知られたりとか、犯罪に巻き込まれたりするのを恐れて、やっぱり手出しなんて出来ませんわ \(;゚∇゚)/


ちょっとオイシイ目に合ってやろうと思って、家庭があるのに出会い系に足を踏み入れちゃう主人公には、あんまり同情できないなぁ…とか思いながら読んでいたのだけど…



読み進めていくと…



おぉ…気の毒すぎる ヽ(;´Д`ヽ)



プラマイゼロ、むしろ大きなマイナス…。あんまりだわさ。誰か助けてやってくれ。そしてエグいシーンは勘弁してくれ。



個人情報はしっかり守っていきましょうね…。



2017年12月 1日 (金)

しょうせつ(42) 犯罪小説家 著:雫井脩介




≪あらすじより≫

新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木ノ瀬蓮美の“伝説の死”を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の“伝説の死”の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の裏に待居と似た男の存在があると気づき―。その企み、恐怖は予測不能。待望の文庫化。





今年になってその作品を初めて読ませていただいた雫井脩介さん、あれよあれよという間に、はや3冊目となる。惹き込まれてますわ~ ( ^ω^ )


小説家と脚本家、それに記者という変わったチームで自殺サイトの謎を追う、という設定からどう話が転がっていくのか全然想像できない…わけではなく、ある程度読み進めていくと、ある人物が明らかに怪しくなってくる。

でも、あれ…?なんかミスリードさせられてるような気がする…とか思い始めると、やっぱり別の人が怪しくなってきて、あれ、でも、これも何かそう考えるように仕向けられてる気がする…

とか思ってたら、気付くと緊迫感と恐怖が混ざったクライマックス。どっちだどっちだ…うわぉ、そういう事か…!



なんか僕の思考は二転三転、自分で考えているつもりが、雫井さんの思うつぼ状態に誘導されていた気がするぜ… Σ( ̄ロ ̄lll)


知らず知らずのうちに、プチパニック状態でずっと読んでた感じ。



結末は、こうなっちゃうのね… ∑(=゚ω゚=;)



2017年11月20日 (月)

しょうせつ(41) 嫌われ松子の一生(上)(下) 著:山田宗樹




≪上巻あらすじより≫


東京で大学生活を満喫していた川尻笙は、突然の父の訪問で三十年以上前に失踪した伯母・松子の存在と、彼女が最近東京で何者かに殺されたことを知る。部屋の後始末を頼まれた笙は興味本位から松子の生涯を調べ始める。それは彼にとって凄まじい人生との遭遇だった……。惨殺された女性の生涯を通じて炙り出される人生の光と影を描く傑作巨編。





過去に映画化され話題となったこの作品。若かりし日のやまるさんは、映画のテーマソングを歌っていたボニーピンクさんが好きだったので、映画見たいなぁと思いながら、結局なんだかんだで縁がなかった、そんな男だった。つまり、見てない。


貸してくれた会社の先輩のおかげで、こうして原作と巡り合うことができて嬉しい限りなのであった ヽ(´▽`)/


松子の無残な事件を皮切りに、過去の松子本人の目線と、松子の過去を追う甥っ子の目線で彼女の一生を辿っていく構成。嫌われ松子ってどんだけ嫌われてたんだろう、とか思いながらページをめくる。



なるほど…これは確かに…えーと、えーと…



うん、嫌いだ! (`ε´)



人生における数々の選択をことごとく失敗し(←僕にはそう見える)、堕ちるところまで堕ちていく…。

 
彼女なりに必死に頑張って生きた、純粋な女性だ、と擁護する意見ももちろんあると思うが、僕の印象としてはやはり、場当たり的で短絡的な行動ばかり、思い込みが激しく、すぐ投げやりになってしまうダメな女性にしか見えない。かなりの恋愛体質なのも相まって、いくら読み進めてもダメなイメージは全く拭えない。


でもでも考えてみると、ここまで極端に失敗し続ける事はないにせよ、ひとつひとつの選択や分かれ道においては、誰だって失敗する可能性がある。松子みたいに道を踏み外す事だってあるかもしれない、と思うと、共感や同情を覚える余地はある。


現に僕だって、失敗なんかいくらでもしてるし、決して人に好かれる生き方なんかじゃないし ヽ(;´Д`)(;´Д`)


そんな事を思いながら、ちょっと過去の思い出に浸ったりしつつ読んでると…
 
最後の最後に、『そこだ、そこが最後のチャンスだ。松子頑張れ!』というシーンがあったのだけど…



それが、あんな事になってしまうなんて…



最終的に、色々と考えさせられる作品だったなぁ (゚ー゚;



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