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2009年3月

おくりびと 著:百瀬しのぶ

 

お久しぶりでございます。長期に渡り沈黙を守ってきた人生やまるなのであります。

私生活がかなりバタバタとしてしまい、ブログを更新する暇が無かったという、ごくごく一般的な事情により、お休みしていた僕なのだが…とはいえ、読書する暇はあったし、生きる暇もあったので、この期間に読んだ本が溜まっていますとも、いますともcat

というわけで復活後の当分は、読んできた素敵な本達についてかなり頻繁かつ簡潔に紹介してみたいと思う今日この頃である。

というわけで、早速スタート。ミステリー大好きな僕の復活第一発目は…

 

「こりゃ誤植だ。旅のお手伝いじゃなくて”安らかな旅立ちのお手伝い”だから、うちは」

小林大悟が求人広告を手にNKエージェントを訪れると、社長の佐々木から思いもよらない業務内容を告げられた。NKは「納棺」──遺体を棺に納める仕事を、大悟は妻の美香に打ち明けられなかった。

戸惑いながらも働きはじめた大悟は、佐々木の納棺師としての真摯な姿勢を目の当たりにする。さまざまな境遇の死や別れと向き合ううちに、この職業への矜持が大悟の心に芽生えていくのだが……。

人の生と死をユーモアと感動で描き、笑って泣いたあとには大きな愛が胸に届く物語。

というわけで、意表をついてみた。当然ミステリーではない。映画にもなって、何かの賞を獲得して一気に人気沸騰の「おくりびと」である。(ちなみに僕は映画は見ていない)

特にこの作品を読むつもりは無かったのだが…ある日のこと、うちの母が話題性に惹かれ、本屋さんにて購入してきた。そしてそれを僕にオススメしてきた、という経緯であるbook何事にもキッカケというのは大切だ、うん。

ページ数もあまり多くなかったし、ミステリーと違って推理に頭を悩ませて手が止まることも無かったので、僅かの時間に読みきってしまった。デリケートなテーマであり、読んだ人なりに思うところはあるだろうが、エピソードごとに、著者の伝えたいこと、表現したいことが僕の心に届いた(と思う)ので、後半に進むにつれ感情移入ができた感があるup

というわけで、母に返却。たまには人に薦めてもらうのも良いものだflair

by 人生やまる

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百鬼夜行 陰 著:京極夏彦

 揺るぎないはずの「日常」が乱れる時、人は心の奥に潜む「闇」と直面する。精神の内から湧き出る「妖怪」とおいう名の怪異。他人の視線を異常に畏れる者。煙に格別の執着心を持つ火消し。笑うことができない峻厳なる女教師。海に強い嫌悪感を抱く私小説家。人が出会う「恐怖」の形を多様に描き出す十の怪異譚。

とうわけで、京極堂シリーズ終了後の一発目は、これを読んでみた。これまでの各エピソードに登場した、どこか聞き覚えのある程度の人物、あるいは事件に深く関わった人物に、今度は短編の主役という形でスポットを当てていくflair

これがまた…怖いのだshock

ギャァァと悲鳴を上げる怖さではなく、こう、背筋が徐々に徐々に寒くなっていくような怖さ。

読者を丁寧に絡め取るかのような妖怪描写に、毎回惹き込まれっぱなしの僕なのであった。

 

以上、最近は読書し過ぎてホットアイマスクと目薬が手放せない、人生やまるでしたdog

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零崎軋識の人間ノック 著:西尾維新

「零崎一賊」──それは”殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一族。二つの通り名を持ち、釘バット”愚神礼賛”ことシームレスバイアスの使い手、零崎軋識。次から次へと現れる”殺し名”の精鋭たち。そしてその死闘の行く末にあるものは一体!?新青春エンタの最前線がここにある

前作に続き、とにかくバトル!バトル!バトルな感じで、僕ら世代の読者を飽きさせない。やっぱりこういうの読んでたら、わくわくしてしまうup

このシリーズの母体とも言える、戯言シリーズでは、割と印象薄めだった萩原子萩さんが今回かなり大きく取り上げられていて、なるほど彼女の能力や特性は素晴らしい、と納得happy02

そしてメイド仮面(ネーミングに笑)大活躍。他にも、戯言シリーズで登場した、もっともっと見てみたいキャラが、見事なまでに大暴れの、心踊る内容だった。下手をすれば、主役である恐怖の釘バット使い、零崎軋識が霞んでしまうほどに…。

やっぱりキャラに思い入れを持てる作品って、良いなぁnote

 

以上。最近は腰が痛くて目が覚めることの多い、人生やまるでしたdog

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黄金を抱いて翔べ 著:高村薫

銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ! 大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か? 変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされた。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。

金塊強奪dollarルパンだルパン。逮捕だルパーン。というわけで、今回は高村薫さんの作品に挑戦である。

とにかく驚いたのは、作品の緻密さ、精密さが圧倒的だった事。あらすじにもあるとおり、細かなディテールまで書ききっている、といった印象shine

そして、高村薫さんが女性だったのは、僕的にけっこう意外だったりする。別に偏見ってわけではないが…その文章の精巧さや生々しい描写に、僕のイメージでは男性作家を連想したのだ。

とにかくそんなわけで、レベルの高さに要注目なのですup

 

以上。明日も図書館で小説ゴッソリ借りてこようと企む人生やまるでしたdog

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嘘をもうひとつだけ 著:東野圭吾

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが……。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

久々の東野圭吾さん。今回は、短編集となっており、そして、以前に読んだ作品に登場した加賀刑事が事件を解決してゆくgoodそう、東野圭吾さんの作品にしては珍しく、同じキャラが毎回でてくるのだ。確かに東野作品の中でも彼はキャラが立っていたから、こんな形で再活躍するのもアリかなとhappy02

以上。今日はお菓子を食べ過ぎて、そして甘いジュースを飲み過ぎて反省中の人生やまるでしたdog

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完全無欠の名探偵 著:西澤保彦

 訳の分からぬ”大がかりな”事件を調べるりんの元へ訪れた青年みはるは、人の心の奥にわだかまる不審事を当人に推理展開させ、真相を喋らせてしまう”超能力者”だった。みはるの周辺では、浮気、脅迫、殺人と様々な事件に潜む真相が、泉が湧くように顕わにされる。さて、りんの掴んだ”大がかりな”真相の連鎖とは?
 

何と言っても特徴なのは、舞台が、我らが高知県であることflairさすがは高知出身の西澤保彦さんであるhappy02

あらすじだけでは、ちょっと分かりにくい、みはるの超能力。実際に読んでみても、なかなか不思議な能力だ。今後はもしかして、SFチックなほうへ作風が流れていくのかな、と思いながら読破したbookshine

推理力云々というより、なんというか、かなりの想像力が無ければ読み解くのは難しいかと。想像力、といっても、トリックやSFめいたもの、そういうものに対しての想像力ではなく…もっと、こう、ドロドロとした俗な欲望だったり、俗な狡猾さや卑小さだったり、そういうものに対する想像力…。ううん、上手く説明できないsweat01とりあえず、読書後の僕が、なんだか陰鬱な気分に陥ったのは間違いない。

 

以上。小説やテレビで、土佐弁が飛び交うのを見ると、なぜか照れ臭く、そして気恥ずかしくなる人生やまるでしたdog

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零崎曲識の人間人間 著:西尾維新

「零崎一賊」──それは”殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
”少女趣味”こと零崎曲識が、一賊に忍び寄る危機を察知し、ついに表舞台に現れた。一賊の結束はどうなるのか。”音使い”零崎曲識の闘いが今、始まる!新青春エンタの最前線がここにある!

音使い。なんか地味な感じかと思いきや…なかなかスゴイですなnote西尾維新さんの描くキャラは、どれも個性的でイイup音を使った色々な能力を駆使して戦う零崎曲識の活躍を見ていると…僕が当時から大好きなマンガ、『ハーメルンのバイオリン弾き』を思い出す。

それにしても今回の人間シリーズ…けっこう儚いことになっているweepラストでちょっと、ヘコんでしまったdown

 

以上。最近コンビニの100円おやつシリーズにめっちゃハマっている人生やまるでしたdog

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百器徒然袋 雨 著:京極夏彦

 救いようの無い八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不可能な怪現象も、全てを完全粉砕する男。ご存知、探偵・榎木津礼二郎! 「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!
 不可能状況を打開する力技が炸裂する三本の中編。

まさしく力技、である。普段のシリーズでは中禅寺さんが前に出て謎を解いているが、今回は榎木津さんが手綱を握っている。彼にかかると、こんな感じになるのかhappy02かなりハチャメチャ(死語)な事になっているが、読んでいるほうは気分爽快であるup

たまにはこういう味付けの京極作品も良いものですshineshine

 

以上。昨日、野菜ジュースを飲み過ぎて胃腸の調子がおかしくなってしまった人生やまるでしたdog

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人格転移の殺人 著:西澤保彦

 突然の大地震。気がついた時、僕の意識は他人の身体に入っていた……。人格が入れ替わるという怪現象に巻き込まれ、パニック状態の僕達を何者かが襲う。犯人は密室にいる六人の身体に次々と移り変わる”誰かの人格”なのだが……。奇想天外な着想で新しい地平を切り拓く西澤ミステリの大傑作!

めっちゃSF設定bookSFミステリー、とでも分類するのがしっくりくる今回の西澤保彦さん。もし実際にあったなら、ありえないぐらいパニックに陥りそうな凄まじい設定である。ちょっと好みが分かれそうな感じだが…僕は好きだ、こういった趣向もup

図書館に全部揃ってなかったので…やむなく順番を飛ばして借りたのを、いま結構後悔している僕なのであった。どのあたりで、ここまでSF色が濃くなったのだろう。

 

以上。自分の意識が他人の身体に入る事態も怖いが…それよりも自分の身体に他人の意識が入る事態を想像したほうが怖いと思う、人生やまるでしたdog

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瞬間移動死体 著:西澤保彦

 俺にとって殺意を実行に移し、完全犯罪とすることは簡単だ。ロサンジェルスにいる妻を、日本にいる俺が殺したなどとは誰も思わないだろう。だって俺は「テレポーテーション」が使えるのだ!だがこの超能力の欠点が様々な事件を巻き起こし……。トリックの可能性を極限まで追求する西澤保彦の新たな挑戦作!
 

はん。と、思わず鼻で笑ってしまうような、あらすじなのであるbleahテレポーテーションって、おいpaperってね。それがアリなら、何でもアリではないか。

しかしまぁ、そこはミステリー。読んでみると、それは全能の能力ではなく…だからこそ、ミステリーのトリックに使用でき得るのだろう。読み手が奇抜な設定についていけるかどうか、対応できるかどうかが、西澤保彦さんを楽しめるか否かの重要な要素だと思う。

ぐいぐい攻めてるなぁ、今回もhappy02

 

以上。もしテレポーテーションが出来たら…あんなことや、こんなことに利用したい人生やまるでしたdog

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