カテゴリー「♪京極夏彦さん♪」の10件の記事

鉄鼠の檻 著:京極夏彦

『森博嗣さんのファンなら、京極夏彦さんの作品を読んでみてはどうか』

と、ずいぶん前に言われた事があった。作風が似ている、という意味らしかった。その後なかなか機会が無かったのだが…最近また、わりと図書館に通いだした人生やまるは、ついに手に取った。京極夏彦さんの作品を。

『鉄鼠の檻』。これである。ただ非常に惜しまれるのは、これがシリーズ第1作ではないことだ。近所の図書館の品揃えは、残念ながら完璧には程遠い。ともかく、前々から気になっていた京極さんの作品だったこともあり、即借り。読んでみなければ始まらないのだ。

手に取った瞬間の感想…

 

…厚ッ(゜o゜)

とにかく厚い。これはもう、ぶ厚い、の領域だ。気になってページ数を調べてみると…

 

800ページ超え(゜o゜)

これは読みごたえ抜群だ。期待と、若干の恐れを抱き、読破に取り掛かった人生やまる。おかげさまで先日、最後のページを読み終えることとなった。そんなわけで、感想を発表したい。

まず一言で表現すると…『トンデモナイ』。無知な僕がどう説明したものか、適切な言葉も思いつかないのだが、とにかく半端じゃないのだ。

登場人物それぞれの個性を、その豊かな表現力で思う存分押し出している。鬱病ぎみの物書き、関口がメインとなり、その他様々な登場人物の視点で物語は進んでゆく。今回のストーリーや事件は、ある寺にまつわるものだったのだが、一般人には馴染みのない、『禅』についての様々な要素が各所に散りばめられている。それがまた、掘り下げる、掘り下げる!!禅どころか、お坊さんについての知識も皆無な僕にとっては、それら全てが初めて触れる世界であり…正直、それを理解しようとするだけで(理解不能の部分も多々)精一杯であり、とても推理どころじゃない、というのが本音であった。必死で喰らい付いて呼んでいる間に、いつの間にか事件も、謎解きも終結してしまった…そんな印象であった。

それについては、どうしても謎を解きたい派の僕としては、悔しい限りではある。突如として登場した『禅』という世界に圧倒されっぱなしで、何をどう推理して良いのかさえ分からぬまま、魅せられたまま、読まされてしまった…。言わば、土俵にすら上がれていなかった。ただのお客さん。

翻弄されっぱなしだった今回だが、それでも何故か、とても満足だった。それはこの作品の、尋常ではない完成度に惹かれたからに他ならない。冒頭の話ではないが、これはまさに、森博嗣さんの作品に出会ったときと同質の感動である『キャラの個性』、『隅々まで散りばめられた表現力』、『ある意味、読者の力量を無視したレベルの専門知識』。まさに同質。僕はきっと、こういった作品が、作家さんが好きなのだ、と改めて実感した。

はっきり言って今の僕は、アイデア勝負、というか、トリックやオチに全てを注いだ作品に興味は持てないのだ。そういった作品は、一度読めば飽きる。そうではなく、キャラの個性や作家さんの表現力に惚れこみ、何度も読み直してしまうような作品に、強い憧れを感じる。森さんや、今回の京極さんのような、素晴らしい作家さんに、憧れる。

主人公である関口。そして『妖怪』に精通する古本屋、中禅寺秋彦。さらに、大胆な行動が目立つ探偵、榎木津礼二郎。このトリオのバランスは、絶妙だ。まぁ三人の性質については、またおいおい話したいと思う。出来ることなら早急に、シリーズ1作目を読みたい、と強く願っている人生やまるである。

今度は、別の図書館へ行ってみよう、うん。

これからは、森博嗣さんに加え、京極さんの作品もバシバシ読んでいくだろう事は間違いない、僕なのであった。

 

ちなみに…どうでも良いことなのですが、この僕が個人的に書き続けていた推理小説が先日、無事に完成致しました。自身初の執筆です。もちろん、素人特有の、独りよがりの駄作ではありますが…やり遂げた、という点においては、非常に満足しています。いや、駄作だなんて、僕が言ってはいけない。今の自分に持てる力の全てを注いだのだから…せめて僕だけは、自分の作品を認めてあげないと。

 

とにかく週末は、図書館に行ってきます(*^^)v

by 人生やまる

 

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姑獲鳥の夏 著:京極夏彦

さて先日は、京極夏彦さんのシリーズ作品を読み始めるにあたって、まさかのシリーズ4作目から読書を開始するという、シリーズ読破にあるまじき邪道な入口から侵入してしまった僕である。

今回からはそれを修正するために、シリーズ1作目から腰を据えて読むことにする。いつもとは別の図書館に行ったら、見事に発見した、『姑獲鳥の夏』!!(厳密に言えば、発見してもらった。僕には見つけられなかったので、図書館の職員さんに探してもらったのだ)

そんなわけで読み終えたのだが…とにかく前評判が良かったこの作品、僕の素直な感想を述べさせていただくと…

 

凄すぎる!!

 

なんとまあ陳腐な表現。何で僕はこんなに言葉を知らないのだろう、と思う。この作品に対する衝撃を上手く伝える言葉が全く思いつかない。それほどに凄い作品だ。

前回、『鉄鼠の檻』を読んだ時にも思ったのだが、とにかく深い。あの中禅寺秋彦という人は、とにかく、その時々のテーマを徹底的に、これでもかというくらい掘り下げてくれる。鬱病ぎみの関口巽の心理状態の変化は見事に綿密に表現されていて、とても興味深い。破天荒なトラブルメーカーであり、そして特殊な能力を持つ榎木津礼二郎の言動には、毎回ハラハラさせられる。とにかく個性爆発の3人の主人公。一人として、標準で平凡なタイプではないのに、3人のバランスは絶妙にとれている。どうやったらこんなにキャラを作り込めるんだろう?

中禅寺秋彦の話には、いつも興味津々である。妖怪についての話や、幽霊や目に見えないものに対する認識や考え方の話など…無知な僕は度々置き去りにされながらも、少しでも理解しようと必死に読んだ。肝心の謎解きはというと…やはり今回も、圧倒され、振り回されて終わった感はある。まだ、京極ワールドに順応するには時間と経験が必要らしい。解き明かされた真実についてもかなり複雑で、かつ衝撃的なものだった。中禅寺秋彦の口から一つ、また一つと謎が解かれていく度に、僕は何とも言えない気持ちになった。考えさせられる、というか、若干ヘコんでしまったり。作品にのめり込んでいる証拠だ。

さて、そんなわけで今後、このシリーズには積極的にグイグイはまっていく予定である。というか実は、シリーズ2作目『魍魎の匣』もすでに我が手中にあったりする。一緒に借りてきたのだ。これもまた、一気に読んでしまおうかと。

ちなみに…世間では、この『魍魎の匣』は映画化されているらしい。しかも、つい最近上映終わってるし。こないだCMで発見したのだ。直後に映画館のホームページを探したら、もう見に行く暇ないほどしか上映期間が残ってなかった、という悲惨な話。

 

もっと早くからCMやれよ\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 

さらに、過去にはこの『姑獲鳥の夏』も映画化されてるらしい。

こうなったらどれもこれも、DVD借りて見るしかないな、と思いつつ…あ、でもTUTAYAの会員カード作ってない、と思う僕なのであった。

借りたら返しに行くの面倒くさいから…

by 人生やまる

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魍魎の匣 著:京極夏彦

はいnight

そんなわけで京極夏彦さんである。前述のとおり、映画館側の宣伝不足(笑)により、見事に見る機会を逃した『魍魎の匣』だが、小説のほうはガッチリ押さえておいた。

そして意外なところでCM効果が。一度しか見ていない、劇場版『魍魎の匣』のCMで確認したのは、出演者が、堤真一さん(中禅寺秋彦)、阿部寛さん(榎木津礼二郎)、椎名桔平さん(関口巽)という事実。そして僕は、推理小説を読む時は、状況がハッキリとイメージできるように、登場人物を、自分が顔を知っている人物に置き換えるワザ、いわゆる脳内キャスティングをおこなうという習性を持っている。いわば今回このCMを見たことによって、京極さんのこのシリーズを読むにあたっては、主要メンバーの脳内キャスティングをする手間が省けたのだ。おかげで、この小説を読んでいる僕の頭の中では、堤真一さんや椎名桔平さんが大活躍なのだrock

さて、今回はタイトル通り、『魍魎』そして『箱』に重点を置いた作品となっている。魍魎は妖怪の名前だ。箱は、箱だ。今回もまた、とにかく深い深い(っていうか、京極さんの作品については、毎回深い深い言ってる気がする)sweat01

脳内キャスティングがスンナリいったおかげかどうかは知らないが、本作の結構なキモとなる『人体消失トリック』については、久々に冴えた僕の頭脳が偶然にも解き明かしてくれた。『鉄鼠の檻』『姑獲鳥の夏』において、完全に物語に飲み込まれて推理どころじゃなかった事から考えると、これは大した進歩であると言える。

しかし順調だったのもそこまで。最終的に全ての真実が明らかにされた時は、またまた今回も一本取られました、的な心境に陥っていた。トリックひとつ解いたぐらいでは、全然ダメなのだ。ここがこう繋がっていて、だからこの人はこんな事をしたのか…と、とにかく事実が明らかになるたびに、納得と感心と驚きの連続だった。ただでさえ難しい『妖怪』という大元のテーマに加えて殺人事件まで起きて…それをよくもまぁこんなにも見事に、そして巧妙に組み立てていけるものだ、と思うwink

そして今回も感じたのは、謎が解けたときの、何とも言えない気持ち。後味が悪い、と言えば聞こえは悪いかもしれないが…いや、決して批判しているわけではない。ただ…真実が暴かれても、誰も幸せになれないような、もしかしたら、真実なんて分からないままのほうが良かったんじゃないか、と思ってしまうような、何ともやりきれない気持ち。感情移入し過ぎているせいか、若干ヘコんでしまう。この作品のような生々しさこそが、人間。そしてその人間の心に潜む妖怪こそが『魍魎』なのだろうか。

いや、誰もが幸せになれないわけではない。そうだ、あの人は、ああする事によって『幸せ』を手に入れられたんだろうか…。

本当に、考えさせられる作品である。映画キッカケでも構わないので、できるだけ多くの方に読んでいただきたい一冊なのだbookshine

 

次回は、知人のススメで借りてきた西尾維新さんの作品に触れてみたいと思いますflair

そういえば最近は、小説について語ってばっかりですねsweat02ホント、読書してばっかり。たまには目と脳を休めてあげないと、って思ってるんですけどねwobbly

相変わらず芸能人の中で一番大好きな、ほしのあきさんheartのブログが始まったことを知り、実は今テンションが上がりまくっている人生やまるなのでしたscissors

by 人生やまる

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狂骨の夢 著:京極夏彦

京極堂シリーズ第3弾である。約2週間に一冊のペースで読み進めてきたわけだが、やはり毎回、作者の思うがままに思考を操作されている感がある。それにそもそも、僕自身の理解力が及ばない場合も多く、その度に自らの馬鹿っぷりを改めて痛感する今日この頃なのだweep

さて今回、とりあえず非常に驚いた点が一つ。先日、多少の好奇心から、精神分析の創始者、フロイトについて書かれた本を読んだ。そしてその直後に、この『狂骨の夢』を読んだわけだ。するとビックリsign03本編のあちこちで、『フロイト』の名が出てくるではないか。まぁ、偶然という言葉に尽きるだろうが、この巡り合わせに軽く運命的なものを感じた人生やまるなのであった。

ストーリーのほうは、多分これまで読んだシリーズ作品の中では、最も難解だったのではないだろうか。様々な謎が多様に絡み合っているのはこれまでどおりなのだが…今回は、何ひとつ解けなかったなぁsweat02sweat02はぁthink

やってくれるぜ黄金髑髏shock

それにしても相変わらず、登場人物は皆、個性的だ。本作においてやっと僕が気付いたのは…主要な全てのキャラクターの誰をとって見ても、僕が100%好きだと言える人物がいない、という事である。榎木津礼二郎は、自由過ぎる性格が僕的には苦手だし、自分の殻に閉じこもりっぱなしの関口巽には、時に多少の共感は芽生えるものの、好感とは程遠い。聡明で理知的な中禅寺秋彦は非常に魅力的だし、最後はバシっと決めてくれるが…物言いのマイペースっぷりに、イライラさせられる事も。全然周りと言葉のキャッチボールが出来ていない時がある。

でもまぁ、これがまた良い、とも思う。良い部分、悪い部分、好きになれる部分、許せない部分が全ての人間にはある。3人の主人公達には、そんな複雑な人間性が見事に表現されている、と思う。なんだか実在している人間かとさえ思えてくる。ここまでハッキリと、登場人物に人格を与えられるなんて…毎度毎度、脱帽である。

僕自身がグイグイ謎を解いていけるぐらい、頭の回転が速ければ、もっと素敵なのだけどweepまぁそれは言うまい。

でもこれ、理解を深めた上でもう一回読んだらかなり素敵っぽい感じがする。僕的には、二周目こそがこの作品の醍醐味かも。

でもまぁ、図書館への返却期限が土曜日だったから…すでに昨日、返してきちゃってるのだがcrying二周目は、またいずれとしておいて、次へ進んでみようかと思う。

ので、さっそく次に何を読もうかと図書館にて色々探してみた。目星をつけていたのは…

  • 人形式モナリザ 著:森博嗣
  • クビシメロマンチスト 著:西尾維新
  • 絡新婦の理 著:京極夏彦
  • 陽気なギャングが地球を回す 著:伊坂幸太郎

意気揚々と、入口のとこにある端末で検索してみた結果…

 

全滅・オブ・全滅

 

という素晴らしい検索結果であった。全部、きれいさっぱり貸し出し中なのだ。誰だ、こんな嫌がらせをするのはpout

おかげさまで、推理小説は次回図書館へ行くまでの間、おあずけとなった。代わりといってはなんだが、何冊か借りてきた。えっと、ことわざの本に精神分析の本、それに民族学…。

統一性ねぇぇぇぇ\(゜ロ\)(/ロ゜)/

まぁ、色々読んでみたい年頃って事で。ギリシャ神話、妖怪、武士道、空海あたりの本にも、結構ひかれたんだけど…今度借りてみよう、うん。

図書館って、本当にすごい所だheartheartheart

by 人生やまる

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絡新婦の理 著:京極夏彦

久々の京極夏彦さんcatface

今回もさすがのボリューム、829ページsign01こりゃ読むほうも気合い入れてかからなければ、である。

内容のほうも、ずっしり。あるテーマについて、深く深く掘り下げていく傾向は、相変わらずである。これまでもそうだったから、慣れていたつもりだったのだが…

ちょっと、厳しかった。

軸、というか根底とも言えるテーマ自体に、あまり興味やら関心、理解が無かったのが、原因なのかもしれないが…ちょっと、あまりにも詰め込み過ぎというか脱線し過ぎというか…後半は、「もう前置きは分かったから早く犯人を示してくれ」状態に陥ってしまった人生やまる。そうなると、京極堂こと中禅寺さんの講釈も、ただ単に作者である京極夏彦さんの知識の豊富さを、これみよがしに見せ付けられているだけのような気がして…僕はもうダメダメな精神状態にcryingなんだか、登場人物同士の見下し合戦、みたいになってる展開にも、ちょっとグッタリしつつ。

トリック、犯人については…はっきり言って、当てるのは不可能。多分だが、最初から当てさせないことを目的に作られている。愚かな僕はもちろんの事、世界中の誰が読んでも、パーフェクトな推理は不可能だ。蜘蛛の糸はあまりにも絡み合い過ぎて…最終章まで含まれっぱなし、残されっぱなしの、複雑すぎる事情は…もう僕の理解の容量を完全に超越していた。諦めモードに入ってから、なんのかんのと新事実を知らされても、もはやそれがどう事件に関係しているのかも、分からない。驚きも無い←これがかなり辛かった…。

参ったなぁ…

結局のところ、僕に読解力が足りないのが、一番の原因なのだ。それは分かっている。読み終わって尚、登場人物達の関係性すら、よく理解できていないなんて…情けなさ過ぎるcryingしかし…

今までは、京極夏彦さんは天才なのだろうと思っていた。「天才は、万人に理解されるのは難しい」、と思っていた。でも…今の正直な意見は、「理解できなさ過ぎて、天才なのかどうかすら分からない」である。なんだか、僕は京極さんには、まだまだ全然一歩も近付けていない、と認識。もしかしたら僕には、京極作品を読む資格すら無いのかも…と、結構真剣にヘコむdown

まだまだ修行が足りない、人生やまるなのであったdowndown

by 人生やまる

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塗仏の宴-宴の支度- 著:京極夏彦

 

さて、前回の京極夏彦さんの時は、コテンパンにされてしまった人生やまる(色んな意味で)。

今回ついに、読書再開の運びとなりました。まぁ、ちょっとリハビリ期間のようなものを越えてまいりました…ああ、今日の僕は、ちょっと意味不明ぎみcoldsweats01

さて今回は、上巻と下巻に分かれているらしいが、二冊とも、これまた素晴らしいボリュームshineとりあえず、上巻と言える『宴の支度』を読んだ。一気に読んだ。止まらなかった。これは…

 

イイheart04すごくイイhappy01happy01happy01

 

ぬっぺっぽう・うわん・ひょうすべ・わいら・しょうけら・おとろし…たくさんの妖怪談が語られつつ、そして、主要人物それぞれが、不可思議な出来事に関わり合う。そして各々が、各々の体験した謎が…

下巻『宴の始末』でつながって、ひとつになっていくんだろう…きっと。

一つ一つの独立したメリハリのあるエピソードが、もう、ほんと驚異的に僕の興味をそそる。『支度』なんて生易しいものじゃなく…アイドリングから、一回吹かして二回吹かして吹かして吹かして吹かして…どんでん返しに次ぐどんでん返し…ああ、もうそんなの見せられたら、下巻の展開に超期待しまくりの僕なのだ。

短編風のストーリーにまとめられていて、僕の愚かな頭でも整理しやすかったのかもしれない。メインとなる人物それぞれの個性もバッチリ出されていて、ほんと、見事としか言いようがない。

前回は、ほんと混乱してしまった僕。

今回は別の意味で混乱…いや興奮してしまっているわけだが、この作品を読んだ今、はっきりと断言できる…

 

京極夏彦さんって、天才だupup

 

それにしても関口さん…色んな意味でヤバ過ぎだcoldsweats02ただ悲惨なだけじゃなく…なんと言うか、深く悲惨。下巻では一体どうなってしまうんだろう…。

by 人生やまる

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塗仏の宴-宴の始末- 著:京極夏彦

毎度毎度言うが…シリーズ最終巻なるものを読むひとときは、本当に寂しい。

って僕、割と最近も全く同じセリフを吐いたような気がする。また一つのシリーズが、今回でひと区切り。

京極堂シリーズ。同時期に読み終えた西尾維新さんの戯言シリーズとは、また違う。何が違うかというと…読み方、というか読む姿勢が違う。僕の好きな作家さんごとの例を上げれば…

森博嗣さん…キャラに惚れて入り込み、そして興味深い謎をキャラ達と一緒に解こうと必死で読む。時には前のページに戻ったり、愛すべき名セリフを何度も読み返したりlovelylovely

西尾維新さん…日常から非日常への激しい展開を楽しむ。豊富な言葉に彩られた文章にワクワクドキドキしながら、そして好きなキャラが死なないよう願いつつ、ガンガン読み進むhappy01

京極夏彦さん…謎を解くには何を考えれば良いのかを、頭の中で整理しつつ、どうにか物語についていくのが精一杯といった場合がほとんど。解決編のあたりでは、もう降参して中禅寺秋彦さんにお任せして、推理を聞かせていただいてる感じcoldsweats01

といった具合である。一口に『好き』と言っても、色んな形がある。尊敬だったり共感だったり脱帽だったり…。

 

さて、今回は、前作『宴の支度』の続きであり、上下巻の下巻だ。上巻では、もうホントに完璧過ぎる仕込みを見せ付けられて、僕的に最高潮に盛り上がったところで下巻にバトンタッチとなった。

意外にも、立ち上がりはゆるやかだった。展開が気になって仕方がない僕をなだめるかのような、じりじりとした流れ。しかしストーリーが本流に乗ってくると、というか全ての流れが一本にまとまり始めると…嫌でも興奮が高まっていくupup

 

そして…

 

百鬼夜行だ。

これは百鬼夜行だ。

鳥口はそう思った。

 

僕は正直、この表現に1番シビレたlovelylovelylovely鳥口さん、よくぞ言ってくれました。描写された異様な光景を表すのにまさしく最高の、会心の一言だと思う。この宴の全てを物語るかのような心の声に、なんとも言えない不気味な気分に陥った僕なのであった。

謎解きについては、もはや完全に白旗アキラメモードに入っていたので、中禅寺さんに全面的にお任せcoldsweats01

まさにこれまでの総決算といった感じで、これまで張り巡らされた伏線もバッチリ効いていて、相当読みごたえアリshine中禅寺秋彦、榎木津礼二郎、木場さんに青木さん、もう皆大活躍なのであった。我満足なりheart04中には、最後なのに、ちょっと残念なことになってしまった人も数名いたが…。

 

これにてこのシリーズは終了となったが、もちろん今後とも、京極さんの作品にドンドン触れていきたいと思う。どうもありがとうございました。

華仙姑処女(かせんこ おとめ)さん、素敵ですlovely

関口さん…ファイトですcoldsweats01

by 人生やまる

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百鬼夜行 陰 著:京極夏彦

 揺るぎないはずの「日常」が乱れる時、人は心の奥に潜む「闇」と直面する。精神の内から湧き出る「妖怪」とおいう名の怪異。他人の視線を異常に畏れる者。煙に格別の執着心を持つ火消し。笑うことができない峻厳なる女教師。海に強い嫌悪感を抱く私小説家。人が出会う「恐怖」の形を多様に描き出す十の怪異譚。

とうわけで、京極堂シリーズ終了後の一発目は、これを読んでみた。これまでの各エピソードに登場した、どこか聞き覚えのある程度の人物、あるいは事件に深く関わった人物に、今度は短編の主役という形でスポットを当てていくflair

これがまた…怖いのだshock

ギャァァと悲鳴を上げる怖さではなく、こう、背筋が徐々に徐々に寒くなっていくような怖さ。

読者を丁寧に絡め取るかのような妖怪描写に、毎回惹き込まれっぱなしの僕なのであった。

 

以上、最近は読書し過ぎてホットアイマスクと目薬が手放せない、人生やまるでしたdog

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百器徒然袋 雨 著:京極夏彦

 救いようの無い八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不可能な怪現象も、全てを完全粉砕する男。ご存知、探偵・榎木津礼二郎! 「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!
 不可能状況を打開する力技が炸裂する三本の中編。

まさしく力技、である。普段のシリーズでは中禅寺さんが前に出て謎を解いているが、今回は榎木津さんが手綱を握っている。彼にかかると、こんな感じになるのかhappy02かなりハチャメチャ(死語)な事になっているが、読んでいるほうは気分爽快であるup

たまにはこういう味付けの京極作品も良いものですshineshine

 

以上。昨日、野菜ジュースを飲み過ぎて胃腸の調子がおかしくなってしまった人生やまるでしたdog

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今昔続百鬼 雲 著:京極夏彦

河童に噛み殺された男。物忌みの村を徘徊する怪人。絶対負けない賭博師。神隠しに遭う即身仏──はたしてそれは妖怪の仕業なのか? 断言するのは全身妖怪研究家・多々良勝五郎大先生! 戦後まもなく各地で発生する怪事件に次々巻き込まれる妖怪馬鹿コンビの大冒険。「黒衣の男」も友情出演!

ちょっと久々の京極夏彦さん。今回は、京極堂シリーズ本編では活躍の機会が決して多くなかった、あの多々良勝五郎にスポットを当てた物語に仕上がっているcatface

さすがは京極夏彦さん。巧みな妖怪描写に相変わらず僕はグイグイ引き寄せられ、その独創性と文章力は、やはり一段上のものを感じさせるshine

でも…

個人的には、多々良先生の、あの極端なKYっぷりが…

 

大嫌いだっsign03bearing

 

以上。多々良先生ほどではないにせよ、自分も結構KYだと思う…人生やまるでしたdog

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