カテゴリー「書籍・雑誌」の32件の記事

陰日向に咲く 著:劇団ひとり

第3幕 陰日向に咲く 著:劇団ひとり

「劇団ひとり」というお笑い芸人を、僕は知らない。もちろん、テレビで見た事は何度かあるので、その顔と名前は認識している。だが、テレビ番組等でいわゆる「ネタ」を披露している彼の姿は、見た事が無いのだ。つまり、「お笑い芸人としての劇団ひとり」を僕は全く知らないのである。

そんな僕が今回、知人の勧めでこの「陰日向に咲く」を読む事になった。

ある人物にスポットを当て、その人の経験や、心の変化、また成長などが短めの小説になっており、何人かのストーリーを集めた短編集のような構成になっている。

ふむふむ…

ふむふむふむ…

とても読みやすい。うまく説明できないのだが、なんというか…「庶民的な笑い」がある、と感じた。腹を抱えて転げ回るような笑いでは無く、読んでいてつい、フフッとこぼれてしまうような笑い。

それに、それぞれの物語には、思わずウンウンとうなづいてしまうようなヒネリとオチがある。これも控え目なもので、血も凍るような惨劇が起こるわけでもなく、これまでの全てを覆すような大ドンデン返しがあるわけでもない。「なるほどね」と感心してしまうような、そんなストーリー展開。

そのストーリー自体に共感できるかどうかは、読む人によって違うのだろうが…割と身近に感じられるものが多かった。

例えば、一つ目の話は、まぁ簡単に言えば「ホームレスの話」なのだが…もちろん、僕はホームレスではないし、そうなりたいわけでもない。しかし、読んでいると、「こういう考え方の人も、きっといるんだろうな」とついつい納得してしまう。自分ではないが、もしかしたら自分の友人の兄の同級生の彼女の家族あたりまでいけば、こういう人もいるんじゃないか、と思ってしまう。

現実とかけ離れすぎていないからこそ、こんなにも読みやすいのではないか、と勝手に解釈している。

ベッドでゴロゴロしながらページをめくり、苦笑…しばらく読んで、また苦笑。油断しながら読んでいると、話の展開に軽く驚かされ、ニンマリ。こんなことを繰り返すうちに、あっという間に読み終えてしまった。

十人いれば十人の人生があり、それぞれ一人一人が、小説の主人公にもなり得るドラマを持っている。そして、気付かないところで、そんなドラマは絡み合い、どこかでつながっている、という事なのだろう。そう、もしかしたら…

僕と、僕が大好きなほしのあきさんだって、どこかでつながっているのかもしれない

最後にアホな事を書いてしまいましたが、今回の感想はこんな感じです。最初に述べたように、僕は芸人劇団ひとりさんを知らない、という事もあり、「まぁ芸人が書いた小説だから」といって評価のハードルを下げたりはしていないつもりです。それを踏まえた結論…

面白いです!ぜひ読んでみてください!

あ、それと…前からいつも思ってたんですけど、劇団ひとりさんって…森三中というグループの人に顔がソックリじゃないですか??ぽっちゃりしててドラマで主役やってた人じゃなくって、一番体が大きい人でもない、もう一人の人に!…僕はテレビをあまり見ないので、名前が分からなくて本当に申し訳ないです…。

あ、それと最後にもう一つだけ…

ほしのあきさんが大好きです

by 人生やまる

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難儀でござる 著:岩井三四二

第6幕 難儀でござる 著:岩井三四二

戦国時代の短編集、とでもいうのだろうか。短編のそれぞれが、戦国時代に生きた人物を主人公としたストーリーになっている。

戦国時代に生きた人物、ときいて、皆さんは誰を思い浮かべるだろうか?おそらくは、織田信長徳川家康武田信玄など…華々しい活躍で歴史にその名を残した人物達が挙がるだろう。

しかし「難儀でござる」の各章で主人公として扱われているのは、そんな誰もが知っているような偉人たちでは無い。少なくとも、僕は名前を聞いたことも無い人物ばかりである。そもそも、名前の読み方すら分からない。幸いな事に、名前が最初に出てきた時だけは、フリガナがふってあるのだが…途中何度も読み方を忘れてしまい、その度にその章の最初まで戻って確認しながらの読書になった。こんなことで大丈夫なのか、と思いながら…。

だがしかし、読んでいると、これが面白い。

ある国に仕える家老の、他国との交渉にのぞむ苦労。覇王、織田信長に金を借りに行く役目をおしつけられた公家の苦労。他の村との争いの先頭に立つ、村の名主の苦労…

など…一般的に知られる戦国時代の歴史を少し外れた、そのまた裏方の人々の苦労話がまとめられている。まぁいわば、バカ殿で、志村けんがメインではなく、クワマンが主人公であるようなものだ。あの人は苦労も多かろう、うんうん。

皆さんも、知る人ぞ知る彼らの活躍と苦労を、ぜひご覧いただきたい。

知る人ぞ知る…とか言っておいて、実はこの人達、有名な人ばっかりだったらどうしよう…。いやいや、僕は「英語」については何とかギリギリ「2」をいただいていたのだが、「日本史」の成績は、楽々余裕で「2」だったから…一般の人の戦国時代の知識とは、そんなに大きい差は無いハズである。「甘利備前守」とか「稲葉彦六」とか…知らないですよね?

まぁ、僕がもしこの主人公たちと知り合いであったなら…たぶん、こう声をかけているであろう。

難儀でござるな」と…

by 人生やまる

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鏡の法則 著:野口嘉則

第8幕 鏡の法則 著:野口嘉則

鏡の法則」 去年、このブログをまだ始めていなかった僕、すなわち、小説を読む機会も全く無かった頃の僕でも、このタイトルには聞き覚えがあった。朝のニュースや、何となくつけていたテレビの「小説売り上げランキング」などに、よくランクインしていたので。当然、どんな内容なのかは知らなかったのだが。

今回、知人にお借りして、この作品を読むに至った。

「どんな感じの内容なんですか?」

読む前に尋ねてみた。まさかミステリーではあるまい。

どうやら、実話をもとにして書かれているらしい。ある主婦の悩み、それを解消するための方法や、アドバイス…という事だった。

正直、僕は少し身構えてしまった。というのも、僕は、人にものを教えられるのも、逆に人にものを教えるのも苦手である。特に精神的な事となると…。本の内容を鵜呑みにして、自分の考え方が誘導される、あるいは変化してしまうような事があってはならない。

心して、読み始める。

これまで読んだ小説よりも、字数が少なく、ページも少ないため、あっという間に読み終えてしまった。物語は分かりやすく、とても読みやすかった。

そのストーリーは、なかなか感動的だった。表紙には「読んだ人の9割が涙した!」とあるが、なるほど、読んでいて涙がにじんでくる場面もあった。僕もその9割の中に含まれているようだ。

無事に悩みが解消された時には、本当に良かったと思った。歯車が噛み合い、家庭が円満になるということは、やはり大変な事なのだろう。こういう考え方や方法があるとは、全く知らなかった。

「鏡の法則」なるほど…人生は自分の心を映し出す鏡、かぁ…。現実に起きる出来事の結果には必ず原因があり、その原因は自身の心の中にある…。ふむふむ。

正直、僕の周りにある全ての現実がこの法則に当てはめられるかどうか、答えはノーと言わざるを得ない。心理学の事は分からないのだが、自分の心理を完全に理解できるのは、自分だけであると僕は信じている。普段の僕のブログにも表れているかもしれないが、僕は誰かに思想を押し付けられるのが嫌いだし、自分の考え方を変えさせようとしてくる全てのものを拒絶する傾向がかなり強い。本を読みながら、ふと自分を客観的に見た時、改めてそう思った。

だが、この本はとても勉強になった。未知のものに触れた感覚があり、新鮮な気持ちになった。明日から僕の考え方や行動が変わる事は有り得ないが、確かにこの法則は、僕の頭にインプットされた。いつか、鏡の法則が何かの役に立つ事もあるかもしれない。

主人公の主婦のように、この法則を知って救われる人も、きっとたくさんいるハズです。こんなにうまくはいかなかったとしても、悩んでいる方には一つのヒントとして、きっと役立つんではないでしょうか。短くて読みやすく、感動も有りのストーリー、まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみるといいですよ。

たまにはこういった本も良いですね。そして…

たまには真面目な文章のみで終わる日が有るのも、良いでしょう…うんうん。

by 人生やまる

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極限推理コロシアム(1)著:矢野龍王

第9幕 極限推理コロシアム 著:矢野龍王 第1場

古本屋を3軒回ったのだが、犀川&萌絵シリーズ第4弾「詩的私的ジャック」が見つからない…もはや新品を買うしかないようだ。

そんなわけで、今回はこの「極限推理コロシアム」を読む事にした。理由は、題名とあらすじに興味を持ったから…。もちろん、暇潰しのツナギに読むわけではない。人生やまるはいつも全力投球。情熱と探究心と妄想力で、謎は必ず解いてみせる。そう、

真実はいつも一つ!!

…と、さっきコナン君がアニメのCMで言っていた。なんとなく書いてみたのだが…パクってゴメンナサイ。

とにかく、興味深いあらすじを紹介。

二つの館に強制的に集められた七人の「プレイヤー」たちに「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」もちろん、被害者もプレイヤーの中から選ばれる。二つの館で起きる事件を、互いにもう一つの館より早く、解決しなければならないのだ。不正解の代償は「死」!過酷きわまるデス・ゲームの幕が開く!究極のサバイバル・サスペンス!

サバイバル・サスペンス…。何とも血生臭い響きである。少し読んでみると、なるほど、主人公からして、早速危機的状況に追い込まれている。これは気の毒だ

つまり、七人ずつが集められた二つの館の両方で、殺人事件が発生する。互いの館が連絡を取り合いながら、二人の殺人犯を推理していく…登場人物たちは、推理者であり、容疑者でもあり、被害者になるかもしれない、ということか。しかもチーム戦になっているようで、相手の館よりも先に二人の犯人を当てないと負けになり、死が待っている…らしい。

ん~…これって……成立してる??

だって相手の館より先に両方の犯人を当てないといけないって事は…うむむ、普通に考えたら相当厳しい…かなりの駆け引きが必要な気がするのだが…。まあ、まだどう話が転んでいくか分からないのだが…なかなか楽しませてくれそうな、奇抜な作品である印象を受ける。

うわぁ…

そうこうしているうちに、さっそく殺人が発生。うーん…ヒントがあまり無いから、全然分からん…。まぁ、まだ焦ることはないか。じっくりいこう。なるほど、どうやら二つの館でほぼ同時進行で、殺人が起こる仕組みらしい。

今回は森博嗣さんのシリーズではないのだが、例によって、脳内キャスティングをしてみた。これはもはや僕の中では当然の作業となっている。やはり、イメージを思い描くのは大切な事だ。この人は柴咲コウさん…この人は堂本光一さん…。本を読みながら、僕の頭の中ではちょっとしたドラマが展開している。

夏の館は、密林のようなところに建っているようだ。外には出れない。館の中も暑いらしい。冬の館は、相当寒い場所に建っているらしい。こちらも外には出れない。館内は寒い、との事。ふむ…。

今のところはまだ分かりませんが…ここは、今まで犀川先生のもとで学んだ発想力と観察力をフルに発揮し、その成果を見せたいところです。ちょっと自信ついてきたところですからね。矢野龍王さん、今回は初挑戦となりますが、よろしくお願いします。

…あ、知人に先に読んでもらうのとか忘れてました。…推理ショー、出来ない。まぁ良いです。明日は週末、一気に読んで、そして推理ショーも頭の中で一人でやっちゃいます。ははは…。これじゃただの変な人だ。

ちなみにこないだ、ちょっと解いてやろうと思って久々にコナン君のアニメを見たんですが…

全然ダメ…。あっさり迷宮入りです。

人生やまるも、まだまだですね。

by 人生やまる

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極限推理コロシアム(2)著:矢野龍王

第9幕 極限推理コロシアム 著:矢野龍王 第2場

まいったなぁ…

やっぱり成立してないじゃん。

というのも…主人公である「駒形祥一」は二つの館のうちの「夏の館」に居る。物語は駒形の視点で進んでいるので、「夏の館」はともかく、「冬の館」についての情報が驚くほど少ない。もう中盤も過ぎたというのに…こんな状況で謎が解けるのだろうか。無理っぽいが。

いや、解けないハズは無い。かならずどこかにヒントがあったに違いない。

……

……あ。

見ぃつけた。ふふふ…。

注意深く読み直していると、ある事に気付く。そうか、この発想だ…!

冒頭に作者の言葉として、

とある一つのトリック・アイデアから、この作品は生まれました。序盤から激しく展開するサバイバルゲームに目を奪われがちですが、解決編こそ真骨頂。前人未到のノンストップミステリーをどうぞお試しあれ。

とあるが、ならば僕が気付いたのは、この「ある一つのトリック・アイデア」に他ならない。ということは殺人犯は…

最後のページを、僕は晴れやかな気分でめくる事ができた。やはり推理は当たっていた。最近の僕は非常に調子がいい。犀川先生のおかげで、体は大人、頭脳は子供の僕も、脳の使い方を少しは覚えたようだ。逆コナン君をついに卒業できそうである。

今回の「極限推理コロシアム」。今までミステリーの類は森博嗣さんのものしか読んだ事が無かったので、どうしてもそれらと比較してしまう。こんな比較に、全くと言っていいほど意味は無いのだが、あえて言わせていただくと…この作品は森博嗣さんのものと比べると、少し大味な印象を受けた。正直、設定にちょっと無理があるかな、と思う部分もあった。…が、しかし、矢野龍王さんのこの発想力とストーリーや設定自体のインパクトには、とても興味を惹かれた。古本屋には、矢野龍王さんの作品がもう一つあったので、そちらもぜひ読んでいきたいと思っている。

やはり作風というのは、作家さんの数だけあるんだなって思いました。今後も様々なミステリーが、僕を鍛えてくれそうです。僕にとっては、やはり森ミステリーこそが運命の出会いだと思っていますが、それに加えて、これからも色々な方の作品を読んでいきたいですね。

ちなみに明日は、図書館へ行って貸し出しカードを作ってきたいと思います。すぐ近所にある図書館に、子供の時はよく行ってたんですが…中学生の時くらいから全く行ってません。まぁ、小学生の時だって、夏は暑いから冷房きいた図書館に涼みに行って、廊下にある冷水機でアホみたいにいつも水飲んでただけなので…文学少年には程遠かったですけど。

僕の休日の過ごし方も、どんどんインドアになっていきます…。

by 人生やまる

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ブレイクスルー・トライアル(1)著:伊園旬 

第12幕 ブレイクスルー・トライアル 著:伊園旬 第1場

街を歩いていると、携帯電話の電池が切れてしまった。ちょっと困ってしまったので、携帯電話ショップに駆け込み、助けを求める。助けてください。

なんと親切なことに、預かって充電をしてくれるとの事。とりあえず携帯を渡し、どこかで時間を潰す事に。

近くの本屋へ入り、ウロウロ。なにか面白そうな本はないだろうか。

『このミステリーがすごい!』2007年・大賞受賞作

デカデカとそう書かれてある本を発見。ミステリーとくると、当然興味をひかれる僕。早速、あらすじに目を通す。

懸賞金1億円の大イベント<ブレイクスルー・トライアル>に参加することを決めた、門脇と丹羽。それは、技術の粋をつくした難攻不落の技術研究所に侵入し、制限時間24時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ、保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに終結する。侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。

男という生き物は、いくつになっても、こういうルパン的要素に弱い。この僕も例外ではないく、あらすじを読んで、非常に心が踊った。かなりぶ厚い本だったので、立ち読みするのは少ししんどいし…ミステリーと名のつくものは、やはり腰を据えてじっくりと読みたいものだ…。

値段を見ると、1680円。庶民には、かなりきつい。財布を見ると、たった2000円しか入っていない。困った26歳だ。さて、どうしたものか…

購入。まぁ、こうなることは分かっていた。どうしても読みたかったのだ。後先考えないこの性格…いいかげんに直さなければ。

ともあれ、なんとも興味深い本を手に入れた。ミステリー大賞がどの程度のものか、見極めさせていただこう。さっそく、読み始めた。

第1章は『調査研究』。主にイベントの概要や侵入する建物の説明と、イベント開始前の主人公たちの事前の調査など、まさしく調査研究。もうこの時点で、『どうやってここに侵入して、ブツを持ち帰るんだろう』と、先の展開が楽しみでたまらない。

僕が普段読んでいる、殺人事件がらみのミステリーとは少し違うようだが、今回もナカナカ楽しませてもらえそうだ。きっと僕がビックリするような奇抜な方法で、作戦を成功させるに違いない。

まだ1章の途中までしか読んでないんですが…今日はこの辺でギブアップです。どうやら早くも花粉が飛んでいるらしく…僕の目と鼻は、春を待たずして危機的状況に陥ってます。鼻水が止まらないし、目がかゆくってしょうがないので、読書も大変です…。

とりあえず、目を洗ってきます。んもぉ…超かゆい。

by 人生やまる

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ブレイクスルー・トライアル(2)著:伊園旬 

第12幕 ブレイクスルー・トライアル 著:伊園旬 第2場

トライアルはチーム対抗戦である。主人公である門脇雄介が所属するチームを含めた3つのチームがそれぞれ、舞台となる研究所への侵入を試みる事になる。

他チームのメンバーも、なかなか個性的な面々である。一体どのチームが1億円を手に入れるのか…

ついに始まった、ブレイクスルー・トライアル

3つのチーム、そして研究所の管理人である草壁修造、トライアルの事は知らずに建物に入り込んだ、修造の娘と、その恋人、梁本剛。これだけの人数が動き回るには、この研究所は手狭といえる。当然のごとく、ニアミスや遭遇が発生する。僕はその度にハラハラドキドキ

それぞれの視点が目まぐるしく切り替わり、物語は非常にテンポ良く進む。なんだか、昔読んだ『バトル・ロワイアル』を思い出してしまった。

手強いセキュリティ・システムを、知識と知恵、技術で突破していくチームもあれば、セキュリティなどおかまいなし、破壊と暴力で突き進むチームもある。

『ミステリー大賞』とはいえ、今回は、僕が頭を悩ませて解かねばならないような『謎』は無いように見受けられる。僕は、ただただ、この流れるような展開をワクワクしながら読み進んでいくのみだ。読んでいて、とても楽しい。ミステリーとなると毎回、どうにか謎を解こうと顔をしかめていた僕。たまには、こういうのも良い。

一つだけ…気になった事がある。このトライアルの優勝賞金は1億円。1億円…それは、ベストオブ庶民である僕からすると、途方もない金額であり…もしくれるんなら、多少、悪魔に魂を売っても良い。トライアルの参加者達も、当然のごとく、金の亡者となって争奪戦を繰り広げるのか、と思いきや…何やら、トライアルにかこつけて、それぞれ別の目的を持って行動している人の割合が多すぎる…!賞金など二の次、というか、もはや眼中にもない様子。

いやいやいや…

1億円だよ!?あんた達!もっとカネに目がくらめよ!

とツッコミたくなる事もしばしば。

 

後に進むにつれ、展開もよりハードに。負傷者続出である。

ってゆうか、かなりぶ厚い本なのに、気がつけば…もう結末も近そうだ。

この僕が1680円も払って購入した本を、こんなにアッサリ読みきってしまうのは、何だかもったいないので…続きはまた明日にします。

 

相変わらず花粉症がひどい、人生やまる…。今日も僕の鼻は、開きっぱなしの蛇口のよう…

んもぉ…!イライラ……

by 人生やまる

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ブレイクスルー・トライアル(3)著:伊園旬 

第12幕 ブレイクスルー・トライアル 著:伊園旬 第3場

読書終了。トライアルも終了。一体どんな結末を迎えるのかとドキドキしていたのだが、結局1億円は…!優勝者は…!

なかなかの急展開だった。というか今回は、この作品の良さの一つである、テンポの良さに乗せられすぎたのか、それとも何も考えずにどんどん読み進めたせいなのか…何だか本当に、あっという間に読み終えてしまった。終盤は僕としては、少し物足りないくらいである。エンディングにもう一波乱、サプライズ的な事があれば、もっと楽しかったかも。それに、あんなに個性的で素敵な登場人物たちなのだから、一人一人のその後のエピソード、なんてのも見たかった。まぁ、無いものねだりをしても仕方ないのだが…こんなに素晴らしい作品なのだから、さらにあれこれと期待してしまった人生やまるなのであった。

とはいえ、さすがはミステリー大賞。この読みやすさ、ドキドキワクワク感は、今までに無かったものだ。これなら幅広い年齢層に受け入れられるのではないか。とくに男性。『金庫破りでお宝ゲット』な感じには、やはり興味津々ではなかろうか。

小学生の頃、『遠足は、前日が1番楽しい』という言い伝えがあった。どういう事かというと…遠足の当日は当然楽しいのだが、それよりも前日の準備、つまり300円分のお菓子を買いに友達とスーパーへ走ったり、バスの座席を割と真剣に話し合ったり、母親に弁当のオカズをあれこれとねだったり、余計なものまでリュックに詰め込んだり…次の日への期待とワクワク感も手伝ってか、この『準備』という作業が非常に楽しく、大事である、という話である。

まぁ、これと一緒にするのは少々強引なのだが…今回のトライアルについても、やはり事前の準備が非常に重要なウェイトを占めている。対象を徹底的に調べ上げ、侵入に必要な道具や設備を用意する。『なるほど、そうやって突破するつもりなんだ。上手くいくのかなぁ』と、準備の段階を読んでいるこちらまで、ワクワクしてしまう。

あ、ちなみに、『このミステリーがすごい!大賞』大賞の賞金はナント1200万円!!らしいですよっ!最後のページで、次回の選考作品を募集してました。

 

1200万円…!!

 

…フワッ

 

…あ、今、大金に目がくらんでました、僕。

だって、1200万円もあったら、僕がいつも行ってる15分1200円のマッサージ屋さんに、えっと…10000回も行けるじゃないですか!!やった!これはすごい。あ、でも消費税別だったから…だめだ、10000回は無理でした、ハイ。

あぁ…僕に、ミステリー小説を書けるほどの才能があれば…断然狙っちゃうんですけど…ねぇ。

by 人生やまる

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悪魔のいる天国 著:星新一

第13幕 悪魔のいる天国 著:星新一

最近は、花粉症のダメージと、精神的な疲労のため、大好きな推理小説を読むのもツライ。それでもやはり読書がしたい。あまり疲れずにスラスラと読める本…

当てはあった。前に知人から少しだけ読ませてもらった、星新一さんの本。ジャンルとしてはSF小説というらしい。短編、というよりは超短編、ともいえるような短いストーリーをいくつか収録した作品だった。

なんていうんだろう…短いだけに非常に分かりやすい物語には、なかなかに気の利いたオチがついている。ブラックジョーク…というか、たっぷりと皮肉のこもった結末になる場合が多い。のんびりした調子の物語の中には、実は強烈な毒が含まれている。こういう話、大好きだ。

今回読んだのは『悪魔のいる天国』。面白い作品ばかりだったのだが、僕が特に気に入ったいくつかのストーリーを、少しだけ紹介したい。

 

『もたらされた文明』

宇宙にちらばる未知なる星々を調査するために飛び立った、探検隊の宇宙船。帰還を心待ちにしていた住民たちのもとに、無事帰り着いた探検隊が『地球』という星から持ち帰った、ある物。そして隊員たちが接した、『地球』の不思議な風習とは…

こういう観点から物事を考えられるのってすごい。感心すると同時に、なんだか可笑しくなってしまう。僕らからすると当たり前の事でも…

 

『宇宙のキツネ』

宇宙研究所に、一匹のキツネを連れた男が現れた。とても珍しい、何にでも化けられるキツネである。愛玩動物や、もちろん人間にも化けられるので、宇宙船という限られた空間の中で、孤独を感じずに済むし、食料が無くなれば食べてしまえば良い。豚にでも、鳥にでも化けさせて。

さっそく、キツネと共に数日間、宇宙船で飛び立つ実験が行われたのだが…

非常に短いストーリーのオチには、なかなかの毒が含まれていた。考えれば分かりそうなオチなのだが、あえて何も考えずに読むのが面白い。

 

『調査』

突如現れた、謎の物体。長さ20メートル、直径5メートルほどの細長いその物体の、本格的な調査が始まる。宇宙船?ミサイル?電波を当てる、ナイフで表面を削る、バーナーで熱を噴射する…とにかく様々な『調査』が行われるのだが…

この物体ってなんなんだろう…?読んでいる僕も気になって、早く答えが見たくなった。ところが…。オチまで読んでから思った事なのだが…『調査』というタイトル自体に、実は皮肉がこもっていて…。

 

紹介させていただいたのは、ほんの一部である。ちなみに僕は、あっという間に一冊読み終えてしまった。もう一話、もう一話と読み進めているうちに、いつの間にか終了。良い意味で、物足りなかった。これからも、合間などに読むのに重宝しそうな星新一さんシリーズである。

毒と皮肉を求めて、クックックと苦笑いしながら読書にふける僕…周りから見たら、一体どうなんだろう。まぁいっか。気にしない、気にしない。

とにかくオススメです♪お手軽に読める星新一さんシリーズ、ぜひどうぞ。

by 人生やまる

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潮騒 著:三島由紀夫

これからまだまだ延々と続いていくであろう、僕の読書ライフにおいて今回、僕の中でとてつもなくイレギュラーな出来事が発生した。

正直、まず読む機会は無いだろうと考えていたジャンル『恋愛小説』のページを開くこととなったのだ。これは我ながら驚いた。きっかけは、友達にすすめられて、である。さて例に漏れず、この作品についての感想を述べてみたいと思う。

文明から孤立した、海青い南の小島──潮騒と磯の香りと明るい太陽の下に、海神の恩寵あつい若くたくましい漁夫と、美しい乙女が奏でる清純で官能的な恋の牧歌。人間生活と自然の神秘的な美との完全な一致をたもちえていた古代ギリシア的人間像に対する憧憬が、著者を新たな冒険へと駆り立て、裸の肉体と肉体がぶつかり合う端整な美しさに輝く名作が生れた。

内容を詳しく書いてはまずいので、どう説明すればいいのか難しいが…いわゆる純愛もののラブストーリーである(と思われる。恋愛小説は初めてなので、断言はできないが)。

寡黙な主人公、新治はとても純粋な心を持ち、まさしく島、そして自然と共に生きている青年だった。非常に男らしい。きっとこういう男がモテるんだろうな、とか思いつつ、全てにおいて僕とは逆のタイプの青年だ、と若干ヘコみながら読んでいた。ベラベラうるさい上に性格は捻じ曲がり、さらに自然というものが苦手な僕なのであった。

愛し合う二人の結末がどうなるのか気になり、一気に読んでしまったわけだが…読み終えた時の僕の表情からは、きっと微笑みがこぼれていたことであろう。これまたネタバレは嫌なので、内容について詳しくは語れないのがもどかしいが…。

三島由紀夫さんの表現力、特に、目に映る景色についてのそれの多様さには驚いた。活字を読んでいるだけの僕の脳裏にも、その景色が思い浮かべられるような、表現力の高さ。まるで三島さんが、その場で書いたかのようで(まぁ実際、取材には行ったはずだが)、本当に波の音が聴こえてきそうなほどだった。

恋を知らなかった新治、恋に気付く新治、恋に悩む新治、その心の動きもとても素直で純朴で…この捻くれ者の僕に『新治ファイト!』という感情を抱かせた。

 

この物語に文句は全く無い。ただ一つ、問題というか…気付いたことがある。

普段は、ほぼ完全にミステリー小説専門の僕。今回は恋愛小説だって分かってるはずなのに…『ここでコイツが裏切る』とか『ここでこの人、死んでしまうんじゃないだろうか』とか、『この言葉、よく覚えておかないと、あとで言葉のトリックが…』とか、全く無用な先入観を持ってして挑んでしまったのである。悲しき習性。これは恐ろしいもので、結局最後まで、登場人物全てを疑いながらページをめくった。読書スタイルの不自然。つまり、どうも切り替えができなかった。

そのくせ、『頼むから最後までうまくいってくれ。結ばれてくれ』と願いながら読んでいる僕もいた。どうもこういった、感情に訴えかける世界に触れてしまうと、自分がおかしくなってしまう。いっそ物語の中で密室殺人の一つでも起これば、冷静かつ客観的な推理モードへと切り替えられるのだが。笑

結果的に自分の内面を見つめ、そういった性格や習性に気付くこととなった今回の読書。色んな意味で、間違いなく有意義なものだった。自分の判断だけでは、生涯決して読むことにはならなかった恋愛小説。きっかけをくれた友人には、心から感謝したい。ありがとう。

僕も若い時は、新治のように純粋な時期もあったのか。いや、性格は、年齢の問題じゃないな、と苦笑しながら…新たな本を手にとり、今日も読書にはげむ人生やまるなのであった。

by 人生やまる

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ホームレス中学生 著:田村裕

『麒麟』というお笑いコンビを、残念ながら僕はあまり知らない。正確に言えば、麒麟さんのネタを、あまり見たことが無いのだ。

だが、川島さん、という人は知っている。なぜ知っているのかと言えば…

 

僕の…

大好きな…

 

眞鍋かをりさんと噂になっていたからweep

 

この色男芸人めがっannoyannoyannoy

 

って、その当時は結構、泣いて暴れて荒んだものだ。妬みの化身、人生やまる。

だが今日は、タイトルにもあるとおり、相方の田村さんの著書、ホームレス中学生についてのお話。

僕は、そもそもこの作品を読むつもりは無かった。巷では随分流行っていたみたいだが、正直特に興味は無かったのだ。そんな僕がこれを読むに至ったのは、母の薦めである。もともとは母が、イトコから借りてきたものだった。僕が読書好きだということを母も知っているので、読み終わった後に僕にも薦めてきたわけだ。すごく面白かった、と言っていた。

ところで、僕はテレビ番組『人志松本のすべらない話』が結構好きである。田村裕さんが出演されていた時も、番組を見た。なので、『ホームレス』の部分については、ある程度の予備知識を持っていた。というか恥ずかしながら、この作品は、その点についてのみ書かれたものだと勘違いしていた。つまり、いわゆる『笑える話』オンリーなのかと思っていた。

ところが蓋を開けてみると…大切な人との別れや、周囲の人間の暖かさに触れた話など…そういった内容も盛り込まれていた。さて、僕の率直な感想を一言で言わせてもらうと…

うーん。どんな顔して読めばいいのか…っていう感じ。

例えば笑える感じの話。例えば暖かい感じの話。それらがコロコロと展開していくストーリー。あらかじめ、ある程度内容を知っていたせいなのか、それとも1ページあたりの文字数が少ないせいなのかは知らないが、実にあっという間に読み終えてしまった。表現がとてもストレートで、そして淡々としていて、そして…テンポが速い。

僕の普段のブログにも表れていると思うが、僕の文章は基本、ダラダラと長くて回りくどい。僕が普段読む小説も、やはり表現が抽象的だったり装飾的だったりのものが多い。

それに慣れ過ぎているせいなのだろう。はっきり言って、ホームレス中学生のペースに全くついていけなかった。なんか知らないうちに…もっと突っ込んで言えば、何の感情も芽生えないうちに、終わってしまった。まあ、ひとりの人間が、自分自身について綴ってゆく、自叙伝というのは、基本こういったものになるのだろう、と、一つ勉強させていただいた人生やまるである。

これを読んで笑ったり泣いたりは、読んだ人間がどこまで感情移入して共感できるかに尽きると思うが…読み易さ、という点においては、間違いないだろう。幅広い年齢層、そして、読書が苦手な方でも、すいすい読み進められると思う。

田村裕さんは28歳だとテレビで言っていた。僕と同年代である。最終的には印税が2億円入ってくる、とも言っていた。一流の小説家が同じ作品を書いたとしても、おそらく売れはしないだろうが、芸人さんである田村さんが書いたら100万部突破…。

 

なんだか、不思議な話だcatface

 

さて、明日からは、ついに待望の伊坂幸太郎さんの作品を読んでいきたいと思う。ありがたいことに、イトコに貸していただいた。大感謝notenote

by 人生やまる

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オーデュボンの祈り 著:伊坂幸太郎

北川景子さん、半端じゃなく可愛いheartheartheart

最近、CMとかで見るたびに、釘付けになってしまう。ついこないだまでは、顔も名前も認識していなかったのに…ドラマ『モップガール』が、ボディブローのようにジワジワと僕にダメージを与えてくる。こないだは、北川景子さんにプロポーズする夢を見た。深層心理の奥では、もしかしたら、僕が思っている以上に憧れているのかもしれない。

僕が好きな女性芸能人…

第1位 ほしのあきさんlovely

第2位 眞鍋かをりさんlovely

第3位 北川景子さんlovely

第4位 西川史子さんlovely

ここしばらくは、全く変わっていなかった不動のトップ3に、ついに食い込んできた北川景子さんである。ドキドキ。

…まぁ、このランキングには、現役のタカラジェンヌさんや、OGの方々は含んでいないのだが。それを含めると、ランキングは激変してしまう。やっぱり大好きなのは映美くららさんだし…それと、それと…

 

あああぁぁ\(◎o◎)/!もぉ!

 

そんな事を言い出したらキリが無い。というか、僕は何を言っているのですか?

それよりも、今回はタイトルどおり、『オーデュボンの祈り』のお話。

オーデュボンって何だろう?という無知な僕の疑問は、読めば明らかになったので、良しとする。

とにかく、待望の、伊坂幸太郎さんの作品に初挑戦だった。

読み終えてから、ふと考えると、普段よりかなり短時間、そして短期間で読み切ってしまったことに気付く。

何と言うか、滑らかなのだ。ストーリーの流れが綺麗で(ちょっと表現がおかしいか?)、淀みない(この表現もおかしいかも)。とにかく…いわゆる『キリがよい所』を探すのが困難なのと、物語自体に非常に惹かれてしまったのとで、その結果、実にあっという間に読んでしまったわけ。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている”萩島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか?

萩島には個性的な、ある意味、奇人変人に近い人々が多数存在している。そんな中で事件が発生し、よそ者である主人公は、島中を右往左往する事になるのだが…登場人物の中でも、ひときわ異彩を放っているのは、あらすじにも出てくる『喋るカカシ』に間違いない。 

まず、というか、終始僕が問題にしていたのは、このカカシについて。萩島は、確かに不思議な島だが、それにしてもこれは不思議過ぎる。伊坂幸太郎さん、という人については全くの無知である僕は、伊坂さんはミステリー作家だという前提で読んでいたので、これには激しく混乱した。

つまり…

①萩島の存在と人々、カカシ、全てがファンタジー。

②萩島の人々は、あくまで僕達と同じ種類の人間だが、喋るカカシのみがファンタジー。

③ファンタジー要素など何一つ無い。喋るカカシには、何かのトリックがある。

この3つの考えが頭を駆け巡り続けていた。果たして、僕はこの物語をファンタジーとして捉えるべきなのか、それともミステリーとして読むべきなのか…。前者なら、もう何も考えずに世界に飛び込み、驚き、わくわくする。そして後者なら、どこにトリックがあるのか、あくまで客観的に、ヒントや矛盾を探して目を光らせる。この判断が、なかなかつかなかった。

そして、その答えは…もちろん内緒である。

 

伊坂さんの、自由で、一風変わった発想が素晴らしい。

僕は、ひとつのアイデアや発想力のみに頼った作品は、あまり好きではない。それに酔い過ぎて、他の部分がスカスカになってしまう事が、往々にしてあるからだ。それは作品として、いかがなものかと思ってしまう。

だが、この伊坂さんの作品は、背景や設定、キャラの個性、布石、それぞれがしっかりしていて、『伊坂さんの作品、これからも読んで行こう』という清々しい気分にさせてくれたfuji

カオス理論かぁ…むふむふcatface

by 人生やまる

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青の炎 著:貴志祐介

雨の日など、湿気の多い日は、必ず僕の髪の毛に変化が表れる。

前髪が、テュルンってなるのだ。テュルン。

つまり、その、なんかアルファベットの『S』みたいに、ウネるthink

これは非常に喜ばしくないことであり…しかし、防ぐ術は無い。なかなか頑固なのだ。

今日は晴れていたのに、昼前にはテュルンってなった。そう、汗。汗の湿気に反応したらしい。なかなか感度の良いことだ。ゲゲゲの鬼太郎の妖気レーダー(髪の毛がピーンと立つアレ)とどちらが高性能だろうか?

まあ、そんなことはどうでもいい。クセ毛バンザイtyphoon髪は長い友達だ。

 

さて、今回は貴志祐介さん。これまた初挑戦である。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曽根だった。曽根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曽根を葬り去ることと…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史上に残る感動の名作。

あらすじからも分かるように、ミステリーだ。ミステリーだが、普通のそれとは、少し違う。

倒叙推理小説、というらしい。犯人の視点から描く、という手法。つまり読み手からすれば、犯人が最初から分かっている。犯人も、読み手に対して何ら隠すことはない。そのため、僕は推理をする必要も無い。彼の行動を、ただ見守るだけだった。

それがいけなかったのかもしれない。普段なら客観的に、とにかく矛盾や不自然を徹底的に探し、ときには読むのを止めて思考したり、時にはページを戻ったり、そんな読み方だったのだが…この『青の炎』については、何も考えずに、ただページを進めていった。そうすると、読み進めるうちに、どんどん感傷的になってしまう。必要以上に引き込まれてしまう。僕は全く客観的でなく、基本的に主人公の苦悩に勝手に共感しながら読んでいた。

そして読み終えた今…ひと言で言えば、完全にヘコんでいる。

感情移入し過ぎたのもあるかもしれないが…とにかく、非常に考えさせられる作品だ。

完全犯罪というものの困難さ、人の命の重さ、人の心の脆さ…。

人間の命を奪う、ということは、こういうことなのだ。もちろん罪は重いが、『罪の意識』も相当な苦悩や強いストレス、プレッシャーとして、自身に重く重くのしかかってくる…。それが非常に生々しく描かれていて、何とも言えない現実味を帯びていた。

同時に、『人には理由がある』という事が、痛いほど伝わってきた。ただの薄汚い殺人者ではない。そこに至った理由がある。大切な人を守るために、たった一人で戦って…。

もちろん、殺人を肯定するわけではない。でも…。この作品を読んで、なんともやるせない気分に陥ったのは、僕だけだろうか。

この作品に出会えて良かった。ぜひ、たくさんの人に読んでいただきたいと思う。ご覧のとおり、僕はすっかり沈んでしまっているわけだが…。

by 人生やまる

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魔王(上巻・下巻) 脚本:キム・ジウ ノベライズ:藤田陽平

さてさてさて。今回は人生やまる、なんと初の韓国モノである。

最初にズバリ言っておくが、僕はいわゆる韓流というジャンルには、全く興味は無い。韓国といえば、ペヨンジュンさんと焼肉ぐらいしか思いつかない。だが、未知のものに触れてみたいという好奇心というのは、どんな分野に対してでも尊重すべきだと考えている。どんな分野に、とは言っても、僕の場合は知的好奇心オンリーだがsweat01笑 体を動かしたり、スリルを味わったりするのは、ほんと、全く、興味がないdash

とにかく、縁あって、この作品を読むこととなった。韓国サスペンスshine

『魔王』は、韓国において去年放送された、テレビドラマ発の作品らしい。

どうも仕組みが分からず、本当に無知で恥ずかしい限りなのだが、要するに、この韓国ドラマを日本に持ち込んでノベライズ(書籍化?)したのが藤田陽平さんという事なのだろうか。間違ってたらごめんなさい。

とにかく思ったのが…

なんか、そのまんま…

って事。ドラマの脚本を読んで、あるいはドラマの映像を見て、それをそのまま日本語にした作品、というか…。本当に特徴のある文章だった。小説→映画化やドラマ化なら馴染みがあるが、その逆のパターン、ドラマ→小説化というのは、読んだ事が無かったので、相当戸惑った。とにかく、起こった出来事がツラツラと並んでいて…

心の声が、聞こえてこねぇcrying

というのが正直な第一印象だった。そしていかにもテレビドラマらしく、場面が目まぐるしく転換する。おまけに、登場人物が全て韓国の方々なので(当たり前だが)、見慣れない人名ばかりで、まったくキャラが覚えられず、誰が誰だか分からない。男性か女性なのかも分からなかったり…(ちなみに僕は最初のほう、しばらくの間、ヘインさんは男性かと思って読んでいた)。とにかくついていけなかったのが、序盤sweat01

だが、ぶ厚い上巻、下巻を読んでいるうちに、そういったノリにも次第に慣れてくる。最初は、『読みきれるだろうか…』って心配になったりもしたが、そんな心配は無用だった。中盤あたりからは、続きが気になって気になって、とにかくどんどん読み進めていったscissors

複雑に絡み合う人間関係と、犯人の憎悪の炎がどんどん広がっていって、そして、最後には…。とにかく終始、目が離せない展開で、もちろんサスペンスではあったのだが、何と言うか、ヒューマンドラマのような色合いも強かったように思う。

登場人物たちは、それぞれの思いで行動するわけだが…やはりその思いや、感情といったものは、人物ごとに色々な方向を向いていて、登場人物全員が、本当に人間っぽかった(この僕の表現はかなりおかしいが、うまく形容する言葉が見つからなかったので、見逃してほしい)。

僕自身、日本以外の国に偏見を持っているとか、そういうことでは決して無いのだが…やはり国が違えば文化が違う。そうなるとやはり、感性や感情表現にも、国ごとに固有のものがあったりするはずだ、と思っていた。例えば…アカデミー賞候補、全米が震撼&大絶賛みたいなアメリカの映画を見ても、ストーリーや主人公の行動が、ちんぷんかんぷんだったりする事があるのも…そういった国ごとの、根本的な感性の差が原因なんだ、と思っていた。

だが、この『魔王』については、そういった違和感は無く、登場人物たちの思考や感情、行動に、納得できる(また僕の表現おかしいが)。共感や賛成はできなくても、理解はできる。正直、韓国の作品に、こんなにスンナリと感情移入できるとは全く思っていなかったので、意外だった。ちなみに、途中のコラムが良い感じだgood

ストーリーや構成は非常に緻密で、最後までハラハラドキドキさせてくれた、この作品との出会いに、本当に感謝したいcatface

 

さて余談だが、なんか、この『魔王』、日本でもドラマ化されるらしい。主演は、ジャニーズの人(嵐の人?)だとか。

人から聞いた話だが、韓国のテレビドラマというのは、間にCMを一切はさまないらしい。しかも放送回数も多く、この『魔王』についても、韓国版は、ドラマは全20話あると聞く。

対して日本は、基本ドラマはせいぜい10回とか、そこらの放送回数だろうし、もちろんCMも入るから、一話がせいぜい45分程度。そうなると…

どうやってその枠に収めるんだろうsign02

ってのが、気になるってものだ。ちょいと編集するぐらいじゃ駄目だろうから、ある程度バサッと切ってしまうのだろうが…いったいあれのドコをどう加工すれば、うまく成り立つんだろう、という疑問がフツフツと湧いてくる、人生やまるであったcoldsweats01ちょっと、見てみようかな、なんて…wink

 

あと… 

 

韓国版、ソ・ヘイン役のシン・ミナさん

清楚な感じで可愛いくて素敵catfaceheart04heart04

by 人生やまる

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ゴールドラッシュ 著:柳美里

ある方に勧めていただいた『ゴールドラッシュ』。この作品がどんなものだか全く知らず、読み始めることとなった。ジャンルすら知らなかった。タイトルから考えて…なんか、お金がザクザク出てくる話かと思ったりしててdollarshine一攫千金。アメリカンドリーム。当たれば人生デラックス。

ところが全然違った。どちらかといえば、明らかに負の要素満載の作品である。今回はあらすじとしたものが無かったので、自分で書こうかと思ったが…どこまで書いていいのか分からなかったので、やめておくsweat01どうか、直接手に取って、読んでみていただきたい。

さてさて…何と感想を述べるべきか…

ずばり、包み隠すことなく、個人的にストレートに言わせてもらいたい二つの言葉がある。

『こいつ、キライ』『合わない』

これである。キライ、というのは、作品の事ではない。主人公である少年だ。僕は読んでて吐き気を覚えるほど、この主人公が嫌いだ。

葛藤している。微妙で危険で繊細で乱暴な少年の心が。極限の中で揺れ動いて、荒れて消耗する。それを追っているわけなので、当然少年の心理描写が主となっているわけだが…はっきり言って同情の余地はない。僕自身が物語に感情移入してしまっているから、こんなにも嫌悪感を感じるのだろうが…それにしても、ムカつくannoy彼は、何やら戦っているようにも見えるが、僕からすれば、彼はただの癇癪もちのガキだ。気に入らない事があったら怒鳴り散らしたり、変に冷めたり悟ったような事を考えてみたり…自身には、何も無いくせに(まぁ、厳密に言えば、金があるか)。他人を見下そうと必死になっているところも、イタ過ぎる。1%の共感すら無い。正直、『早く不幸になれ、少年』と思いながら読んでいた人生やまるである。

そしてもう一つ、合わない、というのは…

ちょっと、文章が…think

今まで読んだどの作品よりも、生々しい表現力には驚かされた。抽象的な描写も多々で、非常にクオリティが高い、と感じたflair

でもね、ちょっとそれが満載過ぎて、僕的に腹いっぱいっていうか…消化不良、リミットオーバーな感じで。

あとは…時代背景が。僕のお得意の思い込みで、文章の雰囲気から、てっきりかなり昔の話なのかと思って読んでいたら、いきなりコンビニやら携帯やらモスバーガーが出てくる。え?え?ってなったsweat01

それに…。物語は少年の視点だけでなく、時に周りの色んな登場人物の視点に切り替わっていくのだが…そのタイミングが毎回、あまりに突然なのだ。流れるように。それが自然過ぎて、逆に不自然な感じ…といえば分かってもらえるだろうか。またしても、え?え?って感じ。ついに最後まで、それに慣れる事はできなかった。

こういうのを全部ひっくるめて、『合わない』という結論に至った。

決して批判しているわけではない。文章についての感想は、結局のところ、そもそも僕の読み手としての経験や許容量が少な過ぎるあたりから、きているわけだし。それを思うと、何とも恥ずかしい限りだsweat01

もっともっと、読み手として成長したいなぁ…wink

今度また、柳美里さんの別の作品を読んでみよっとnote

図書館の端末で検索した時に、『やなぎみさと』で探したせいでなかなか見つけられなかった僕である。正確には、『ゆう みり』さんである。知らなかったのは…僕だけかもしれないが。

by 人生やまる

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人形はライブハウスで推理する 著:我孫子武丸

『我孫子』と書いて、あびこ…

なんかこの響き、昔に聞いたことあったような…

ハッsign01

そうだ、『かまいたちの夜』sign01

昔スーパーファミコンでハマっていた、サウンドノベル的なゲームの制作スタッフの中に、その名前があった。っていうか、かなり前面に押し出されていた。

そうか、推理作家の人だったのか、と今さら納得catfaceもちろん小説を読むのは今回が初めてである。かまいたちの夜から、10数年の時を経て…作品に触れさせていただきます。

鞠小路鞠夫──私、妹尾睦月が想いを寄せる内気な腹話術師・朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。でも彼にはスゴイ秘密があるんです。そう、彼は世界唯一の”人形名探偵”だったのです……!満を持して放たれるシリーズ最新作。本格テイストが横溢する傑作短編6本を収録。巻末にあのいっこく堂との対談も収録!

あらかじめ、あらすじをチェックしたにも関わらず、短編集であるのに全く気付かず(…なんか前にも同じ事があったような気がする)、読んでみて、アレって感じになった。でもまぁ、短編シリーズになっていて、それぞれの話は繋がっているから、さほど違和感は無かったが。やはり基本的には、長編シリーズものが一番好きな人生やまるであるsweat01

人形名探偵、というかなり特殊な設定が面白い。しかも、探偵役である人形、鞠小路鞠夫と、それを操る朝永嘉夫の人格は、はたから見ると完全に独立しているように錯覚してしまう。最初は、んなアホな、って思いながら読んでても…いくつか短編を読み進めるうちに、人形であるはずの鞠夫自身が思考し、推理しているかのように見えてくるから不思議だflair

ほのぼのとした日常、ごく一般的な女ごころ、そして殺人事件…短編ごとに、これらが綺麗にまとめられている。短編なので短いし、文章も読みやすくて…あまり長い小説が苦手なかたでも、気軽にサクサク読んでいけるのではないだろうかshineshine

 

余談だが…このブログを書きながら、ふと、昔週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『あやつり左近』を思い出した。確かあれも、人形使いの推理ものだった。まぁ、思い出したからって、どうということもないのだが…catface

by 人生やまる

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ALONE TOGETHER 著:本多孝好

さて今回は初挑戦モノcatface

知り合いに教えてもらった、本多孝好さん。図書館で見つけて借りてきたのは良いが、予備知識は全くゼロだったので、ちょっとドキドキしながらページをめくる。

あらすじ、としたものが無いので…僕なりに、本当に簡潔に述べさせていただくと…

ある病院で起こった事件、そして身の周りで起こる様々な問題、人間関係。その中で、人とは違う特殊な能力を持つ主人公は、『呪い』とは何かを自問し、迷いながら進んでいく。

…とか、こんな感じなのだろうか。いや、本来はもっともっと色んな事が詰め込まれているのだが、どうもうまいあらすじが思いつかない。

さて作品のほうは…う~ん、一冊を通して、何だか考えさせられる場面が多かった。もし自分が主人公だったら、何て言うだろう…何て思うんだろうって。なるほど、そういう考え方もあるのかって。正解なんてあるのかなって。

そんな事を悶々と考えながら読んでいたら、あっという間に読み終えてしまった…sweat01どうやら意識は完全に作品の世界へ持っていかれてたらしい。途中までは、不器用で、捻くれてて(笑)、なんだか陰険な印象すら覚える主人公に、最終的には引き込まれてしまっていたのだ。

たくさんの現実と、そしておそらくはリアルなのであろう社会問題の中に、少しだけ非現実が混在したりしていて…読み終えたあと、何とも言えない脱力感がある一冊coldsweats01

本多孝好さんワールドはまだまだ未知なので…これからも探り探り読んでいきたい人生やまるなのであったsmileshine

by 人生やまる

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空中ブランコ 著:奥田英朗

不勉強で無知な人生やまるは、奥田英朗さんという作家さんについては、正直知らなかった。だが、『空中ブランコ』というタイトルには聞き覚えがあった。

確か一年ほど前に、舞台で上演されていたはずだ。出勤中の通り道で、いつも公演ポスターを目にしていたので間違いない。雨上がり決死隊の宮迫さんと、それに佐藤江梨子さんがメインキャストだったはずだ。一体どんな舞台なんだろう、とその当時気になっていたのを覚えているhappy01

機会があって、イトコからこの本を貸してもらった。どんなジャンルなのかすらも知らぬまま、ページをめくってみた。

内容は…変人精神科医、伊良部先生が、さまざまな悩みを抱える患者を治療…したり、混乱させたり(笑)というもの。患者側からの視点で語られた、短編シリーズものである。

読んでると、これがなかなか笑える…というか何というか。伊良部先生、行動はメチャクチャなのだが、とにかくどうも憎めないcatface患者には気の毒だが、読んでるとなんか微笑ましくなってくる。

だが、笑えるだけではなくて、最終的には、しみじみと癒しを与えてくれる。『女流作家』という話を読んでいて、最後には泣いてしまった僕なのであるweep

 

看護婦のマユミは、それこそ舞台版の配役、佐藤江梨子さんがまさにイメージピッタリだと思ったup実際、僕の頭の中ではナース姿の佐藤江梨子さんにセリフを喋ってもらいながら読んでたしwink

でも、主役の伊良部先生は、作品を読んでると…彼の印象としては、宮迫さんというよりは、もっと個性が強烈な、そう、お笑いの芋洗坂係長(だっけ?)さんなんかが、まさしくピッタリだと感じた。あの人の髪をボサボサに伸ばせば、それでもうイケるscissors

まぁ、脳内でのキャスティングについては、僕の頭の中の事なので、別にどうでもいいとして…とにかくこの作品、推理小説ばっかりで固まってた僕の思考を、柔らかく癒してくれるような、そんな一冊だったhappy01

『イン・ザ・プール』なる続編もあるらしいので、そちらも要チェックなのである。

by 人生やまる

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重力ピエロ 著:伊坂幸太郎

 

前回の『オーデュボンの祈り』から少し間が空いてしまったが、僕の中で伊坂幸太郎さん2冊目、『重力ピエロ』を読ませていただいた。ちなみにこの間に、『ラッシュライフ』なる作品があるらしいsweat01順番が違ってしまったが…シリーズものではないので、まぁ良しとしよう。

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

 

テーマがテーマなだけに…のん気な顔では読めない作品である。非常に重く深い話なのだが、『過去の辛い出来事』っていうのが、ちょっと僕的に嫌なジャンルの話だったので…想像するのも嫌で…なんか想像力を働かせることや感情移入することを拒んだまま、読み終えてしまった感じだbearing

伊坂幸太郎さんのユーモアのセンスは、すごくナイスだflair他人との掛け合いや、心の声。とにかく、思わず微笑んでしまうようなシーン多々upこれだけでも、また別の伊坂作品を読んでみたくなったshine

一つだけ気になってしまったのは…意図的なものかどうかは分からないが、なんだか引用が多いsweat01映画や文学作品、偉人の名言など…とにかく多数。ちょっと目についてしまったdown文章からも、伊坂さんはすっごく頭が良い人で、引き出しもいっぱい持ってる作家さんなのがありありと伝わってくるから…こんなに引用しなくても、自身の文章力でガンガン勝負してほしかったなぁ…なんてcatface笑 って、なんとも大それた事を言ってしまったので、早速お詫びしたい。

 

そうそう、話は変わるが、図書館で『よくわかる囲碁入門』という本を借りてきたのだhappy01友達がプレステの『ヒカルの碁』というゲームを貸してくれたので、ちょっと覚えてみようかと思ってscissors

囲碁入門を最初の30ページぐらい読んでから、ちょっとゲームに挑戦してみた。なんだ、囲碁って案外簡単そうじゃん、とか思いながら。

さてその結果は…

 

瞬殺されたcryingしかも一番弱いコンピューターに。どうやら甘く見過ぎていたようだ。

でもまぁ…せめて囲碁入門を読み終える頃には、リベンジできるぐらいになりたいなぁ…

by 人生やまる

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不思議の国のサロメ 著:赤川次郎

 

図書館にて、今回はどんなミステリーを借りてみようかと物色していたところ…

 

実に堂々と、そして数多く、ズバァーンと並んでいたのが、赤川次郎さんの作品たちhappy01

昔から、名前は何度か耳にしたことのある作家さんである。まだ読んだことがなかったので、赤川次郎さんに挑戦することに大決定book

さて、どれを読んでみようかと悩んだのだが、どうにも決めきれないので…

 

直感で、引っこ抜くsign03

 

というわけで選出された、不思議の国のサロメなのである。

今村まどかの母、朝代とピアノ教師、角田は不倫関係にあったが、争いの末、朝代は角田の首を切り落として殺害。その光景を目撃した十四歳の今村まどかは精神に異常をきたしてしまう。ショックを受けた父、晴彦は秘書の大滝邦子の言いなりになって彼女を精神病院に入院させることにした。そこは鈴木芳子はじめホームズ、ルパン、ダルタニアンたちがいる「第九号棟」だったが、その当日、看護人が首を切り落とされて殺された。まどかの犯行か?といわれたことに疑問を感じたわれらが”正義の仲間たち”は独自の調査を開始した。

 

なんだか、あらすじが長いsweat01

というわけで赤川次郎さんの世界へ飛び込んだ人生やまるだったのだが…

 

え?ルパン?ダルタニアンにホームズ??

 

どういうことsign02という状態に。いわゆる、混乱sweat01なんか、どこかで聞いたような名前の人々が活躍して推理とかして、えっとえっと…

ちょっと…設定に対しての、僕の理解力が及ばなかったsweat01

文章自体は、とても読みやすかったので、2時間ほどで、一気に読み終えてしまった。短いセリフなんかが多かったので、実にサクサクと。でも、やっぱり不思議なキャラ設定にどうもついていけず…推理っていう感じでもないままに、終了。

もう何冊か読んでみないと、なんとも言えないな、うんsweat01sweat01

 

思いっきり話変わるが…あれからもう少し、囲碁の研究を進めてみた。どうにか、一番弱いコンピューターに勝ったり負けたりのレベルにまで達した人生やまるなのであるupup

今までは、練習用の9目盤でやってたのだが、今日は初めて19目盤に挑戦してみた。

そしてついさっき、見事にコンピューターに負けたところであるcrying

悔しいけど…しかし…

 

囲碁って楽しいnoteshine

by 人生やまる

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世界は密室でできている。 著:舞城王太郎

 

世界は密室でできているらしいんです。笑

インパクトのあるタイトルである。なので、つい手に取って読んでみた。舞城王太郎さん。未知の作家さんの作品に触れる時は、やっぱりドキドキするcatface

さてその感想は…

あえて一言で表現するなら…

 

クセがある、かなりspade

 

ストーリー展開、事件の内容、トリック…そして何より、文法的なところに、クセがあると感じた。…何だろう、この感覚。一文一文が、僕の許容範囲を少し超えて長かったりして…それの連続だったから、どうもそれが気になって気になって、内容がすんなり入ってこなかったというかsweat01

それと…かなり気になったのが、驚くほどの、ひと段落の長さsweat01なんで一つの段落に、こんなにカギカッコがたくさん入るんだろう…。

そんなこんなで、今回は僕、思いっきり集中力を欠いていた。うーん、やまる反省weep

きっと、好みの問題なのだろうな、と思う。多分この特有のクセがツボに入ったら…ハマる人は、そうとうハマると思われる、舞城王太郎さんshine

もしかしたら僕、実はかなり小説の好みが偏っているのかもしれない。案外ストライクゾーンが狭いのかも…downこんな僕なんかが、こうしてブログであれこれ語ってしまうのが…ちょっと恐れ多くなってきた。

でも、また一人、新たな作家さんの作品に巡り会えたことについては、純粋に嬉しい。好みだろうと好みに合わなかろうと、世界に数え切れないほどある本の中から、運命的に出会えた事には変わり無い。一度作品を読ませてもらった作家さんについては何らかの感想を持って、そしてこれから何十年も読書していく中でも、それを忘れないように生きていきたい、とか思っていたりする、今日この頃なのであったcatfaceheart04

by 人生やまる

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試験に出るパズル 著:高田崇史

 

名前だけは知っていた、高田崇史さん。だが、『たかだたかし』さんだと勘違いしていた僕である。(正解は『たかだたかふみ』さん)

あの『QED』シリーズの高田崇史が贈る、上質の論理パズル短編集、背スラリ、髪サラリの天才高校生・千波くんが、浪人生の”八丁堀”たちと共に、鮮やかに難問を解き明かす。解説の森博嗣氏絶賛の『夏休み、または避暑地の怪』から、書き下ろし作品『誰かがカレーを焦がした』まで全5本を収録、著者がパズラーとしての本性を剥き出しにした野心作だ!!

以前から高田崇史さんの作品を読んでみたいと思っていたのも事実だが…あらすじを見ても分かるとおり、解説が森博嗣さんだったことが、僕がこの本を手に取った大きな理由であるwinkまぁ、多少動機がズレていても、とにかく作品を読むことが大事だから…キッカケっていうのは重要だ、うんcoldsweats01

タイトル通り、とにかくパズル尽くしの内容だった。算数(笑)からして苦手であり、頭の回転が遅い僕には、なかなか厳しかったりsweat01論理的思考の難しさを、思い知らされる事となった人生やまるcoldsweats02

少し気になったのは、まず『パズルありき』のスタイル。ほとんど独立した、これじゃないとダメって感じのパズルがまずあって、これに登場人物の平凡な日常などの肉付けをしていく感じ…つまり完全にパズルに合わせている。導入部は、かなりナチュラルな演出ではあったけれど…これまでに読んできた作品とは、そのあたりで決定的な違いがあるように感じた。

謎の部分は処理速度が追いつかず、頭がショートしそうになったが…文章と冗談のセンスが、すごく僕好みで、その点は読んでて楽しかったupup何でもない掛け合いや、そして心の声、その全ての冗談・ボケ・ツッコミ(笑)が丁寧で、ついフフっと笑ってしまったconfident

聞けば高田崇史さんの『QEDシリーズ』は、かなり好評であるらしい。こうして今回高田さんの作品に触れるとそれは、おおいに頷ける。そしていずれは、このQEDシリーズに挑戦してみたいと思うnote

by 人生やまる

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おくりびと 著:百瀬しのぶ

 

お久しぶりでございます。長期に渡り沈黙を守ってきた人生やまるなのであります。

私生活がかなりバタバタとしてしまい、ブログを更新する暇が無かったという、ごくごく一般的な事情により、お休みしていた僕なのだが…とはいえ、読書する暇はあったし、生きる暇もあったので、この期間に読んだ本が溜まっていますとも、いますともcat

というわけで復活後の当分は、読んできた素敵な本達についてかなり頻繁かつ簡潔に紹介してみたいと思う今日この頃である。

というわけで、早速スタート。ミステリー大好きな僕の復活第一発目は…

 

「こりゃ誤植だ。旅のお手伝いじゃなくて”安らかな旅立ちのお手伝い”だから、うちは」

小林大悟が求人広告を手にNKエージェントを訪れると、社長の佐々木から思いもよらない業務内容を告げられた。NKは「納棺」──遺体を棺に納める仕事を、大悟は妻の美香に打ち明けられなかった。

戸惑いながらも働きはじめた大悟は、佐々木の納棺師としての真摯な姿勢を目の当たりにする。さまざまな境遇の死や別れと向き合ううちに、この職業への矜持が大悟の心に芽生えていくのだが……。

人の生と死をユーモアと感動で描き、笑って泣いたあとには大きな愛が胸に届く物語。

というわけで、意表をついてみた。当然ミステリーではない。映画にもなって、何かの賞を獲得して一気に人気沸騰の「おくりびと」である。(ちなみに僕は映画は見ていない)

特にこの作品を読むつもりは無かったのだが…ある日のこと、うちの母が話題性に惹かれ、本屋さんにて購入してきた。そしてそれを僕にオススメしてきた、という経緯であるbook何事にもキッカケというのは大切だ、うん。

ページ数もあまり多くなかったし、ミステリーと違って推理に頭を悩ませて手が止まることも無かったので、僅かの時間に読みきってしまった。デリケートなテーマであり、読んだ人なりに思うところはあるだろうが、エピソードごとに、著者の伝えたいこと、表現したいことが僕の心に届いた(と思う)ので、後半に進むにつれ感情移入ができた感があるup

というわけで、母に返却。たまには人に薦めてもらうのも良いものだflair

by 人生やまる

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黄金を抱いて翔べ 著:高村薫

銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ! 大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か? 変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされた。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。

金塊強奪dollarルパンだルパン。逮捕だルパーン。というわけで、今回は高村薫さんの作品に挑戦である。

とにかく驚いたのは、作品の緻密さ、精密さが圧倒的だった事。あらすじにもあるとおり、細かなディテールまで書ききっている、といった印象shine

そして、高村薫さんが女性だったのは、僕的にけっこう意外だったりする。別に偏見ってわけではないが…その文章の精巧さや生々しい描写に、僕のイメージでは男性作家を連想したのだ。

とにかくそんなわけで、レベルの高さに要注目なのですup

 

以上。明日も図書館で小説ゴッソリ借りてこようと企む人生やまるでしたdog

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マークスの山(上)(下) 著:高村薫

(上)

「俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」──精神に<暗い山>を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。

(下)

殺人犯を特定できない警察をあざ笑うかのように、次々と人を殺し続けるマークス。捜査情報を共有できない刑事たちが苛立つ一方、事件は地検にも及ぶ。事件を解くカギは、マークスが握る秘密にあった。凶暴で狡知に長ける殺人鬼にたどり着いた合田刑事が見たものは……。リアルな筆致で描く警察小説の最高峰。

僕はこの作品を、ミステリーのつもりで借りた。あらすじには警察小説、とある。確かにミステリーであるし、警察内部でのことを、これでもかというぐらいリアルに盛り込んでいるので、警察小説、というのにも納得できるが…この作品、もうどちらの枠も越えてしまっているぐらい、すごいsign03巻末の解説、秋山駿さん曰く、バルザック・タイプの小説だそうだが、残念ながら僕にはバルザック・タイプの意味が分からない。バルザックと言えば、ドラクエ4で出てくるライオンみたいな形のボスしか知らないleo

とにかく深い。内情や闇の部分も、はぐらかさずに曖昧な言葉で包まずに、リアルな描写でどんどん突っ込んでいく。警察関係者ですか?ってぐらい深く詳しい。刑事・合田雄一郎の奮闘や葛藤、そして犯罪者・マークスの心理、思いなどが実に細やかに描かれていて、特にマークスというキャラについては、単なる犯罪者と呼ぶには特殊であり、信念や、真っ直ぐな思いすら感じられるところもあった。

出会っておいて良かった、と普通に思わせてくれる作品だったshine

 

以上。今年のエイプリルフールは、誰かに嘘をつかれることも誰かに嘘をつくことも無く、普通に終えた人生やまるでしたdog

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ガラスの城 著:松本清張

エリートコースの販売部長が社員旅行の晩に行方不明となり、やがて惨死体で発見された。課長殺害で微妙に動揺する社内の空気の中で、執拗に死の謎を追う女子社員……。ガラスの城のような、都心の高層ビルに勤める一流サラリーマンの世界にうずまく、さまざまな欲望と犯罪の構図を鮮烈に描く傑作推理長編。

時には、ちょっと昔の作品にも挑戦しちゃう人生やまるなのであったhappy02

松本清張さんsign03巷には『松本清張賞』なる公募コンテストがあったりもするので、名前だけは拝聴していたのだけれど、作品を読ませていただいたのは今回が初めて。

結論を言えば、うむむ…さすが、と唸らせてくれる作品だったnotes

僕が主に触れている作品よりもずっとずっと以前に書かれたものにもかかわらず…何だか新鮮な感じすら覚えるほどの意欲作、という印象。結構巧妙に僕を引っ掛けてくれたflair

後世まで名前を残す人の実力…存分に堪能させていただきましたscissors

 

以上。左肩がコリ過ぎて、鏡の前に立つと明らかに身体の左側が盛り上がっていて驚いた人生やまるでしたdog

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野獣駆けろ 著:大沢在昌

六本木の遊び人高松圭介の正体は、傭兵の経験を生かしたノンフィクション作家。社会派の大物作家が執筆中の問題作と闘ったことから友人は殺され、脅迫を受ける。獣の血が甦り、プロの殺し屋と対決する。洒落た会話と戦闘シーンの迫力、そして意外な真相……。人気ハードボイルド作家の息もつがせぬ傑作長編。

野獣、駆けちゃってますcat

ハードボイルド、それは、ハードなボイルド(意味不明)

初挑戦となった大沢在昌さん。

なんかスゴイっすgood

遊び人の正体は、元傭兵で作家sign01相手は殺し屋sign01めっちゃ血生臭いことに巻き込まれてるしsweat01

黒幕は誰なんだ的な要素もあり、そしてその真相もなかなかに見ごたえのあるものだったので…

新鮮&満足だったscissors

 

以上。ハードボイルドには程遠い、低運動能力かつ平和主義者な人生やまるでしたdog

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東京騎士団 著:大沢在昌

新進プロゴルファー貝塚はある日、得体の知れない集団に襲われ、その恋人も誘拐された。貝塚の友人で若き実業家鷹野達也は、その集団が世界制覇をもくろむ若者たちの秘密組織「超十字軍」であることを知る。中枢に近づきすぎた鷹野の周辺にも組織の魔手は伸び、友人、恋人が次々と殺されていった。「超十字軍」の正体とは……。傷だらけで巨大な組織に戦いを挑む若者を描く青春冒険ハードボイルド。

ハードボイルド。それは、ハードなボイルド(意味不明)。

あれ?このセリフ前にも言ったような気がするhappy02

というわけで、今回もアクション&バイオレンスな大沢在昌さんの作品を読ませていただいた。

僕自身は相変わらず遊牧民のように平和主義なのだが、こうして本を読んでいる間は…例えばこの作品のような激しい作品では結構感情が昂ったり、そして例えば大好きな推理小説を読んだなら密室モノに萌えてしまったり、結構入り込んでしまうcat

個人で大きな組織に立ち向かう主人公に、頑張れ頑張れ敵をバッタバッタとなぎ倒せとエールを送りつつ読んでいたら、すっかり夜が明けて…coldsweats02sun

 

以上。どうも最近は睡眠時間が細切れになってしまっているので不健康な気がする、人生やまるでしたdog

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ペルシャ猫の謎 著:有栖川有栖

 ミステリ史上屈指の禁じ手!?が炸裂する表題作「ペルシャ猫の謎」、名バイプレイヤー・森下刑事が主役となって名推理を披露する「赤い帽子」他、傑作ミステリ6編&ボーナス・トラックとして「猫と雨と助教授と」を収録。臨床犯罪学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の名コンビは、さらに華麗に加速する!
 

前々から読んでみたいと思っていた有栖川有栖さん。

なになに…ミステリ史上屈指の禁じ手となsign02どんな禁じ手が炸裂しているのかと読んでみると…

 

なるほどsign01禁じ手だぁhappy02

でもまぁ、ここしばらくは、西澤保彦さんなどのおかげで、禁じ手には結構慣れ親しんでいる僕なのだがcatface

表現が綺麗だったので、僕好みかもなのだが…

長編を読んでみないと、ちょっとまだ分からないcat

今度は長編ものを借りてこようflair

 

以上。自分の小説に自分自身を登場させるのは、ちょっと勇気が要りそうな気がする…人生やまるでしたdog

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テロリストのパラソル 著:藤原伊織

アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し二十年以上もひっそりと暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった男が見た真実とは……。史上初の乱歩賞&直木賞W受賞作。

ハードボイルド。それはハードなボイルド(意味不明)。なんか前にも同じこと言ったような…って、このくだり、次からやめます、はい。堪忍してくださいませcatface

まあでもハードボイルドってのはちょっと違うかも。謎解きの要素も結構なウェイトを占めているしね。殴りあうだけじゃなく、頭も使うし足も使う。ストーリーのテンポも良いので、自然とグイグイ読み進めていく感じnote

はっきり言ってチャームポイントゼロな感のある主人公だが、読んでいるうちに、いぶし銀の魅力(?)を発揮してくるshine

藤原伊織さんのレベルの高さを知らしめてくれる作品なのであるflair

 

以上。当初は、あらすじにある『アル中バーテンダー』という主人公の肩書きを見た時点で、読むのをやめとこうかと迷ってしまった人生やまるでしたdog

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孤島の鬼 著:江戸川乱歩

自宅の密室で恋人を刺殺された蓑浦金之助は、彼女が残した謎の系図を手に、死の真相に迫る。何かに導かれるように向かった孤島で金之助を待ち受けていたのは、想像を絶する恐怖だった──。
妖気漂う筆致で事件を生々しく再現する表題作のほか、覗きをモチーフにした「湖畔亭事件」を収録。乱歩ファン垂涎の一冊。

江戸川乱歩ですよ、乱歩sign03

図書館にあったので、何となく手が伸びたわけだ。未知への挑戦。

前半戦は、まあ普通の推理小説っぽいのだが…孤島に向かったあたりからは、結構内容がキツイsweat01もちろんそれは個人差があるのだろうが…僕は、生々しくて生理的に厳しかったbearingやっぱり僕の場合、場面をいちいち想像しようとするから余計に気分悪くなるのだろうけれど。

推理あり、恐怖あり、特殊な性癖あり、冒険ありで盛りだくさんのこの作品catfaceでも僕には刺激が強過ぎるかもdown

 

以上。推理小説は大好きだけど…ホラーやグロテスクなものは非常に苦手な人生やまるでしたdog

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ロシア紅茶の謎 著:有栖川有栖

作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が?表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った「国名シリーズ」第一作品集。奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床心理学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む!

短編集です、はいconfident

「ロシア紅茶の謎」とか、トリックを解いてやろうと結構考えたのだけど…なかなか一筋縄ではいかず、あえなく降参。

しかし…やはりどうも、短編集だと変に切り替えが早くなってしまい、自らの謎解きに対する粘り強さが無くなってしまってる気がする僕なのであったcoldsweats01トリックも犯人も分かんないけど、さぁ次いってみよう、みたいな。反省crying

 

以上。最近は、コンビニに売ってるリーズナブルなフルーツ紅茶(アップルティーとか、マンゴーティーとか)にハマっている人生やまるでしたdog

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